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管理対象の急増で防疫戦線がマヒ直前、総力動員体制を稼動せよ

管理対象の急増で防疫戦線がマヒ直前、総力動員体制を稼動せよ

Posted February. 07, 2020 08:20,   

Updated February. 07, 2020 08:20

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新型コロナウイルスの戦線が拡大している。6日に感染者が新たに4人追加され、退院1人を含む国内の感染者は23人に増えた。中国に限定されていた海外の感染流入経路も日本、タイ、シンガポールに広がる傾向だ。東アジア国家を行き来する中国人が多いことを考えると、第3国からの感染者が持続的に発生する可能性が高い。

感染者が増えることで、彼らと接触した人々も大量に出て来る。5日午前までに政府が集計した接触者数は956人だが、その後に陽性判定を受けた感染者の接触者が確認されれば、一瞬にして2千人を超える。特に5、6日の新たな感染者の中には、流動人口が多いソウル永登浦区(ヨンドゥンポク)で働くGSホームショッピングの職員とソウル松坡区(ソンパク)の大団地アパートの居住者が含まれており、ソウル全域が非常事態になった。

穴があいた防疫網を埋めようとマニュアルが度々変わり、防疫の第一線である保健所の業務量も急増している。中国の武漢入国者を全数調査し、感染者と接触した人は「日常」接触者まで14日間、自宅隔離し、1対1で監視せよとの指示に、保健所はすでにマヒ直前だ。政府が無症状感染の可能性を認め、今日からは症状が現れる一日前の接触者も保健所が1対1で管理しなければならない。第3国感染が確認されたことで、中国以外の国から入国した感染疑いの人も必要に応じて保健所で検査することになる。始業式を控えて大挙入国する中国人留学生の自宅隔離の管理も保健所の仕事だ。

地域社会の感染を防ぐには、防疫管理体系を強化することは必須だ。追加感染者の大半が感染者からの2次、3次感染であることが明らかになり、すでに地域社会に手のほどこしようもなく広がっているのではないかと憂慮される状況だ。しかし、中央が下す業務の量に一線の保健所が過負荷になれば、防疫作業の確実な薬効が保障できないだけでなく、疫病の第一線に穴があく恐れがある。病院と違って保健所は訓練された人員と防疫装備が不十分で、事態が長期化すれば医療人員の感染憂慮も大きくなる。

政府は保健所が担ってきた感染検査を民間の医療機関約50ヵ所に拡大し、診断試薬の供給量も1日160個から2000個に増やすことを決めた。夜勤が日常になった保健所の現実を考えると焼け石に水だ。新型コロナは保健医療の人力だけで耐えられる危機レベルを越えた。公衆保険医から中央省庁と地方自治体の行政人員まで災害危機に準ずる総力動員体制で阻止しなければならない。保健所の能力強化のために職員を支援し、選別診療所を含む防疫インフラからアップグレードしなければならない。