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成人81%が「外出時はマスクを着用」…MERSの時は35%

成人81%が「外出時はマスクを着用」…MERSの時は35%

Posted February. 08, 2020 08:55,   

Updated February. 08, 2020 08:55

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旧正月連休が終わって、イ某氏(37)は出勤するたびに保健用マスクをつけている。連休中に新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の患者が相次いで発生したからだ。うっかり忘れると、ソウル光化門(クァンファムン)にある会社近くのコンビニで購入する。イ氏は、「バスでマスクをしていない人はなかなか見当たらない」とし、「他の人が不安がることを気にして、必ず着用する」と話した。

新型コロナ患者が相次いで発生したことで、過去に比べてマスクの着用者が大幅に増えたことが調査の結果分かった。ユ・ミョンスン・ソウル大学保健大学院教授の研究チームが、全国の成人1000人を対象に調査した結果、「外出時はマスクをつける」と回答した割合が81.2%に達したと、7日明らかにした。MERS(中東呼吸器症候群)事態直後の2016年の調査時(35.3%)より2.5倍近い規模だ。

「石鹸や消毒剤で手をきれいにするか」という質問に、ほとんどの回答者(98.7%)が「そうだ」と答えた。2016年の調査時は87.8%だった。研究チームは、「新型コロナに対して、市民がより積極的に対応している」と説明した。今回のアンケートは、先月31日から2月4日までオンラインで行われた。

実際、市民たちはMERSより新型コロナを脅迫的に感じていた。メディアの報道に接するときに人々が感じる感情は、不安(60.4%)が圧倒的だった。恐怖(16.7%)と衝撃(10.9%)、怒り(6.7%)などの順だった。10人中6人(60.9%)は、「新型コロナがMERSより多くの人々を感染させるだろう」と答えた。「MERSより韓国社会に、より深刻な被害を及ぼすだろう」という回答者も59.2%だった。

ただ、自分が新型コロナに感染すると見る意見は多くなかった。「本人の感染可能性」を問う質問に、回答者の12.7%が「高い」と答えた。その一方で、10人中7人以上(74%)は、感染すれば深刻な被害を被るだろうと懸念した。研究チームは、「『確定者になった時の周りの批判による追加ダメージが怖い』『無症候性者と接触して感染するのか怖い』のような応答が多かった」と説明した。

また、回答者の42.1%は、新型コロナと関連して「偽ニュースに接したことがある」と答えた。対象者の94.7%が、「偽ニュースの流布者を確実に処罰すべきだ」ということに同意した。研究チームは、「新型コロナの致命率はMERSに比べて高くないという客観的な事実にもかかわらず、当面の感染症の拡散を巡り、社会のリスク意識が広がっている」とし、「政府と専門家、マスコミ、市民が効果的なコミュニケーションをしなければならない」と説明した。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com