92年のオスカー歴史を新たに書き下ろした「パラサイト」…「寄生」ではなく「自生」が成し遂げた快挙
Posted February. 11, 2020 08:42,
Updated February. 11, 2020 08:42
92年のオスカー歴史を新たに書き下ろした「パラサイト」…「寄生」ではなく「自生」が成し遂げた快挙.
February. 11, 2020 08:42.
.
奉俊昊(ポン・ジュノ)監督(51)が映画「パラサイト」で、世界の映画史を新たに書いた。パラサイトは昨日、第92回米アカデミー賞で最高栄誉である作品賞に監督賞、脚本賞、国際映画賞まで4つのトロフィーを獲得し、世界を驚かせた。アカデミー史上、非英語圏の映画が作品賞を受賞したのは初めてで、世界大衆文化の中心地で韓国のコンテンツパワーを誇示した快挙だ。韓国映画はこれまで、欧州の3大映画祭では10回も受賞したことがある。しかし、ハリウッドの壁は高かった。非英語圏のアジア系作家の作品が脚本賞を受賞したことも、パラサイトの以前はなかった。台湾出身の李安監督が監督賞を受賞したことはあるが、それはハリウッドの資本と俳優たちで撮ったハリウッド映画だった。奉監督はこれまで、社会批判的なメッセージをジャンルの境界を越えた映画的想像力で解きほぐして、評論家の好評と興行を網羅する監督として注目されてきた。パラサイトも、すべての国が共通して抱えている貧富格差の問題を辛辣な風刺と暗いスリラーとして映像化し、世界各地でブームを起こした。これまで海外の映画祭57カ所から招待を受け、主要映画賞55個を獲得し、米国で公開された過去の外国語映画の中で興行順位6位を走っている。米ケーブルチャンネルHBOで、ドラマとして製作する予定だ。奉監督は、「私の前に数多くの映画の先輩たちがいらっしゃる」とし、パラサイトの成功の背景には101年の韓国映画の伝統があることを強調した。一時はハリウッド映画に頼って延命してきた韓国映画を強くしたのは、逆説的にも国内映画産業を襲った危機だった。1988年に外国映画直配のかんぬきが外されたとき、2006年のスクリーンクォーター(韓国映画の義務上映日数)縮小を決定したとき、「韓国映画の死」「文化主権の喪失」という激しい反発が出た。しかし、激しい競争と挑戦で危機を克服した末、林權澤(イム・グォンテク)、李滄東(イ・チャンドン)、金基悳(キム・ギドク)、朴贊郁(パク・チャヌク)監督が、世界3大映画祭で相次いで朗報を伝え、国内上映館の韓国映画のシェアは、2000年の35.1%から昨年は51%に上昇した。アジアはもとより、文化商品の輸出国だった米国と欧州でも、今は韓国映画とドラマ、K-POPを楽しんで聞き、見ている。政府の保護政策のおかげではない。自由に競争するように放っておいたら、「冬のソナタ」が出たし、BTSも登場した。奉監督は、「最も冒険的な試みをしたとき、それが人々にアピールされた時、最大の破壊力を持つ」と語った。新しい10年が始まった。創造性とチャレンジ精神で韓国のソフトパワーを育てていく試みが続くことを期待する。
한국어
奉俊昊(ポン・ジュノ)監督(51)が映画「パラサイト」で、世界の映画史を新たに書いた。パラサイトは昨日、第92回米アカデミー賞で最高栄誉である作品賞に監督賞、脚本賞、国際映画賞まで4つのトロフィーを獲得し、世界を驚かせた。アカデミー史上、非英語圏の映画が作品賞を受賞したのは初めてで、世界大衆文化の中心地で韓国のコンテンツパワーを誇示した快挙だ。
韓国映画はこれまで、欧州の3大映画祭では10回も受賞したことがある。しかし、ハリウッドの壁は高かった。非英語圏のアジア系作家の作品が脚本賞を受賞したことも、パラサイトの以前はなかった。台湾出身の李安監督が監督賞を受賞したことはあるが、それはハリウッドの資本と俳優たちで撮ったハリウッド映画だった。
奉監督はこれまで、社会批判的なメッセージをジャンルの境界を越えた映画的想像力で解きほぐして、評論家の好評と興行を網羅する監督として注目されてきた。パラサイトも、すべての国が共通して抱えている貧富格差の問題を辛辣な風刺と暗いスリラーとして映像化し、世界各地でブームを起こした。これまで海外の映画祭57カ所から招待を受け、主要映画賞55個を獲得し、米国で公開された過去の外国語映画の中で興行順位6位を走っている。米ケーブルチャンネルHBOで、ドラマとして製作する予定だ。
奉監督は、「私の前に数多くの映画の先輩たちがいらっしゃる」とし、パラサイトの成功の背景には101年の韓国映画の伝統があることを強調した。一時はハリウッド映画に頼って延命してきた韓国映画を強くしたのは、逆説的にも国内映画産業を襲った危機だった。1988年に外国映画直配のかんぬきが外されたとき、2006年のスクリーンクォーター(韓国映画の義務上映日数)縮小を決定したとき、「韓国映画の死」「文化主権の喪失」という激しい反発が出た。しかし、激しい競争と挑戦で危機を克服した末、林權澤(イム・グォンテク)、李滄東(イ・チャンドン)、金基悳(キム・ギドク)、朴贊郁(パク・チャヌク)監督が、世界3大映画祭で相次いで朗報を伝え、国内上映館の韓国映画のシェアは、2000年の35.1%から昨年は51%に上昇した。
アジアはもとより、文化商品の輸出国だった米国と欧州でも、今は韓国映画とドラマ、K-POPを楽しんで聞き、見ている。政府の保護政策のおかげではない。自由に競争するように放っておいたら、「冬のソナタ」が出たし、BTSも登場した。奉監督は、「最も冒険的な試みをしたとき、それが人々にアピールされた時、最大の破壊力を持つ」と語った。新しい10年が始まった。創造性とチャレンジ精神で韓国のソフトパワーを育てていく試みが続くことを期待する。
アクセスランキング