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LG、「デジタル・トランスフォーメーション」に拍車

LG、「デジタル・トランスフォーメーション」に拍車

Posted February. 11, 2020 08:40,   

Updated February. 11, 2020 08:40

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LGグループが今年、人工知能(AI)のデジタル転換に拍車をかけている。スタートアップAIの専門家を招いて講義を聞く一方、社内の専門家育成にも力を入れている。

10日、業界によると、今月13日、LG経済研究院の主管で開催されるLGフォーラムのテーマは、「AI活用の現在と未来」に決まった。LGフォーラムは、グループ内のシンクタンクであるLG経済研究院が毎月国内外のイシューなどを総合的に分析後、これを名士講義の形で説明を聞いて議論する場だ。社内外向けに経営メッセージを投げ、事業方向性などを示すという点で、少なからぬ意味を持っている。1998年に始めて、昨年までグループ会長と系列会社の主要役員を対象に四半期ごとに集まった「定期役員セミナー」を拡大再編した行事だ。

今回のLGフォーラムでは、AIスタートアップ「ボイジャーX(VoygerX)」のナム・セドン代表が発表を担当する。ナム代表は「セイクラブ」の前身であるワンクリックチャットサービスを作った開発者出身で、ディープラーニング技術の国内の代表専門家に挙げられる。ボイジャーXは、AIを活用して、音声を自動的に認識して字幕を作るスタートアップだ。LGが外部のAIスタートアップの革新事例を参考にして、開放的な革新に乗り出すという意味で受け止められる。

AI技術融合とデジタルへの切り替えは、具光謨(ク・グァンモ)(株)LG代表が就任以来、一貫して強調してきたキーワードだ。AIとビッグデータの分析能力を強化して、組織だけでなく、企業戦略も根本的に革新するという意志を何度も明らかにしてきた。具代表は、昨年9月、社内教育機関であるLG人和院で開かれた就任後初の社長団ワークショップで、「デジタル・トランスフォーメーションは、より良い顧客価値を創出する重要な手段だ」と強調した。

具代表は、昨年7月に訪韓した孫正義ソフトバンク会長に会って、AIの競争力強化策を議論する一方、11月にソフトバンクAIファンドに200億ウォンを出資して、有望なAIスタートアップの育成に乗り出す方針を明らかにした。

このような基調の中、LGは今年、実際にAI競争力強化策をより具体的に作っていく計画だ。これに先立って、LGは人和院に「LGのAIマスター養成課程」を今年新設し、実務AI専門家100人を育成することにした。AI技術についての理解度と実務能力を高めた後、各系列会社に送ってAI革新を率いらせるという構想だ。最近、LG電子はビッグデータの専門家を養成するために、ソウル大学と教育協約を交わした。

LG関係者は、「具代表が新年の辞をオンライン映像で代替するなど、デジタル転換への強い意志を明らかにしたことで、グループ内でも、これらの技術キーワードの重要性をますます強く認識している」と雰囲気を説明した。


林賢錫 lhs@donga.com