トランプ米大統領の最側近であるウィリアム・バー司法長官(70)が大統領の頻繁なツイッターの使用で長官の業務がままならないと吐露した。CNNなど米メディアが「トランプ氏を助けて法治を毀損する共犯」と批判するバー氏まで、大統領の司法府介入に対して不快感を示したのだ。
バー氏は13日(現地時間)、ABCとのインタビューで、「大統領のツイートのためにまったく仕事をすることができない。大統領は司法省の独立問題についてのツイートを止めなければならない」と主張した。そして、「私は、私が正しいと考えることに基づいて決定を下す」とし、「誰にも脅迫されたり影響を受けない。議会、報道機関の論説委員、大統領も然りだ」と強調した。
検察は10日、ロシアの2016年の米大統領選介入疑惑(ロシア疑惑)で、ロシア側と結託したという疑いを受けている大統領の非公式の参謀、ロジャー・ストーン氏(68)に偽証、調査妨害、目撃者買収など7つの容疑で7年から9年の刑を求刑した。トランプ氏は直ちに「公正でない」とツイートした。露骨な量刑縮小の圧力と指摘されている。
昨年2月からトランプ政権の2人目の司法長官を務めるバー氏は、大統領の護衛役を自任してきた。CNNは、バー氏を「法治を傷つける自発的共犯」と描写した。バー氏の前任のジェフ・セッションズ氏は、ロシア疑惑を積極的に揉み消さないという理由で大統領に憎まれた。
イ・ユンテ記者 oldsport@donga.com