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高宗代の国璽御寶を返還

Posted February. 20, 2020 08:24,   

Updated February. 20, 2020 08:24

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近代的独立主権国家に成長しようとする高宗(コジョン)の意志が込められた国璽・大君主寶と英祖(ヨンジョ)時代に制作した孝宗(ヒョジョン)の御寶が、海外に搬出されてから約70年ぶりに帰還した。文化財庁は、国璽と御寶を9日公開した。

高宗の指示によって1882年に作られた大君主寶は、1876〜1889年に製作した外交用国璽6種のうち唯一現存が確認されたため価値がある。朝鮮は、外交文書に中国から受けた朝鮮國王之印を使用したが、高宗時代に複数の国璽を作って使った。大君主寶に皇帝の判子に使う「寶」を刻んだのも、このような流れからだ。銀で鋳造後、水銀アマルガム法でめっきした。印板の銀色に亀形のつまみ(龜紐)がついている。

孝宗御寶は、1740年、孝宗に「明義正德」という尊号を捧げ製作された。文化財庁は、「朝鮮の国璽と御寶は計412点が制作されたが、日本帝国による植民地時代と独立空間の混乱、韓国戦争を経て散在し、73点は所在が分からない」と説明した。

国璽と御寶は、米ニュージャージー州の同胞イ・デス氏(84)が、1990年代後半にオークションで購入し、今回寄贈した。同日公開の会に来たイ氏の息子は、「父は購入した時から韓国に返す気だった」と話した。国璽と御寶は、20日から来月8日まで、ソウル鍾路区(チョンノグ)の国立故宮博物館で特別展示される。


趙鍾燁 jjj@donga.com