米が国家非常事態宣言、英国からの入国も禁止

米国が、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を阻止するために、国家非常事態を宣言し、最大の同盟国である英国にまで扉を閉ざした。欧州ではイタリアに続きスペインまで全土で外出を禁止したほか、国境を閉鎖する国家が相次ぎ「一つの欧州」も崩壊した。

米国のペンス副大統領は１４日（現地時間）、記者会見で、１７日から米国への入国禁止対象に英国、アイルランドを追加することを明らかにした。米国は１１日に、欧州２６ヵ国からの渡航を停止しながらも２国は例外にした。米国防総省は１６日から５月１１日まで、軍人とその家族の米国内の移動を制限する指針を下した。

欧州国家も、商店の閉鎖、移動の制限、国家非常事態宣言など戦時のような強力な対策を次々に発表した。イタリアに続き欧州内で感染者数が２番目に多いスペイン（６３９１人）は１４日、国家非常事態宣言とともに全土で外出を禁止した。フランスは１５日からスーパーマーケットや薬局を除くすべての商店を閉鎖することを決めた。英国は５月７日に予定された地方選挙を１年延期する。

　

また、デンマークは１４日から１ヵ月間国境を閉鎖した。ポーランドは１５日から、ノルウェーは１６日から外国人の入国を禁止する。チェコとスロバキアも非居住者に対して国境を閉鎖した。


朴湧 parky@donga.com · 金潤鍾 zozo@donga.com