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日本、コロナ感染の震源地となった病院と夜の繁華街

日本、コロナ感染の震源地となった病院と夜の繁華街

Posted March. 31, 2020 08:06,   

Updated March. 31, 2020 08:06

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東京で新型コロナウイルスの感染が急増している背景に、病院や夜の繁華街の集団感染が挙げられている。夜の繁華街で感染した感染者は、プライバシーを理由に情報を明らかにせず、防疫当局の聞き取り調査が難航している。

24~29日、東京都台東区にある永寿総合病院では、患者と医療スタッフ96人が新型コロナウイルスに感染した。同期間、都内の感染者が259人になったが、半数近い感染者が永寿総合病院から発生したのだ。病院側はさらなる感染を防ぐために24日、外来診療を中止し、病院の出入りを禁止した。ある50代の女性は東亜(トンア)日報に、「24日から閉鎖された病院で毎日感染者が出ている。まるで横浜港に停泊したクルーズ船のようだ」と話した。

中央区にある国立がんセンターでも28日、看護師2人から陽性反応が出た。保健当局は現在、患者や医師など150人を検査しており、さらに感染者が出る可能性がある。

夜の繁華街を訪れて感染した人も少なくないという。読売新聞は30日、「複数の感染者が銀座や六本木の高級クラブなどを利用していた」とし、「クラスターが形成された可能性がある」と伝えた。東北大学の押谷仁教授(微生物学)は、「人が密集していなくても、1人の従業員が近距離で多数の客に次々に接客する場所は、クラスターが発生しやすい」と指摘した。都は30日、繁華街が感染の震源地になることを阻止するために、来月12日まで夜間の外出を自粛するよう要請した。

問題は、夜の繁華街を訪れた感染者が聞き取り調査で口を閉ざすことだ。NHKは30日、「都内では、400人近くの感染者が確認されている。このうち感染経路が分かっていない人は4割余りに上っている」とし、「(経路不明の人々の中には)夜間に繁華街の飲食店を訪れて感染した疑いのある人が複数、確認されている」と報じた。日本では感染者に対する聞き取り調査は強制力がない。夜間に繁華街を訪れた感染者が、「相手に迷惑になるから」と店名や同席者の名前に関して口が重たくなるという。店側も「お客さんの迷惑になるので来ないでほしい」などの対応をとり、協力が得られないケースが多い。


東京=パク・ヒョンジュン特派員、キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com