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MLBレギュラーシーズン縮小、柳賢振の年俸半減も

MLBレギュラーシーズン縮小、柳賢振の年俸半減も

Posted March. 31, 2020 08:39,   

Updated March. 31, 2020 08:39

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米国の新型コロナウィルス感染者が30日で13万人を越えるなど状況が深刻化している中、メジャーリーグの開幕日程も霧の中だ。当初27日に開幕しようとして先送りされた開幕日がいつになるか不透明な状況が続いている中、選手たちも年俸の削減や自由契約選手(FA)市場に吹き荒れる寒波など新型コロナ感染拡大による大打撃を受ける見通しだ。

米国のスポーツ専門メディアESPNによると、MLB事務局と選手会は今年に予定していたレギュラーシーズンの試合数(チーム当り162試合)を縮小することに合意した。試合数が減れば選手が受け取る年俸も、それに比例して削減される。MLBは1995年に選手会のストライクでチーム別の試合数を144試合に減らした。当時、試合数が11.1%縮小され選手の年俸も同じ割合で削減された。地元メディアの報道を総合すれば、今季の試合数は81試合から144試合までの間で議論されている。今季に年俸2000万ドル(約244億ウォン)の契約をしている柳賢振(リュ・ヒョンジン)は、222万ドルから最大で1000万ドルまで削減されるかねない。年俸が半減される可能性もあるのだ。

MLB事務局と選手会は、開幕日については特定しなかったが、試合開催の条件として3項目に合意した。MLBは、▲選手が群衆が集まる行事を許可し、▲米国とカナダの間で移動の制限が解除された後、▲医療界の専門家が選手とコーチ陣、ファンの安全が確保されたと判断した時に開幕できるーーとした。

試合がなくなれば観客入場料や中継放映権収入、広告料などが減るため、各球団も緊縮を余儀なくされる。長期契約が保障された選手は損害が少ないけど、今季切りでFA資格を得る選手は大きな損失を被らざる得ない。ソン・ジェウMBCスポーツプラス解説委員は、「この3年間、MLBの平均年俸は引き続き減少している。金満球団の超大型契約は毎年出ているが、中途半端な成績の選手に対しては球団が財布を引き締めてからだ。今回の事態で試合数が減れば、球団の財政が悪化し、選手間の所得の格差が深まる可能性がある」との見方を示した。

新型コロナで2020年シーズンが全面的に中止となる場合、最も大きな損失を被る球団はロサンゼルス・ドジャースになりそうだ。NBCスポーツは30日、「もしメジャーリーグの2020シーズンが中止されれば、どのチームが最も大きなダメージを受けるだろうか」という見出しの記事で、30球団のうちドジャースが一番大きいだろうを予測した。ドジャースは、2013年から昨年まで7年連続でナショナルリーグ西地区優勝を果たしたが、ワールドシリーズ(WS)制覇はなかった。WS優勝を渇望しているドジャースは、今オフにトップクラスの打者ムーキ・ベッツと左腕エースのデビッド・プライスをトレードで獲得した。ベッツは、今季終わりでFAになる。MLB球団のオーナーと選手会の最近の合意によると、今年のシーズンが中止になっても選手の登録日数(サービスタイム)は認められる。シーズンが中止されればベッツはドジャースで1試合もプレーしないままFAになるのだ。

今オフに柳賢振を球団史上投手では最高額の4年8000万ドルで獲得したトロント・ブルージェイズも損失を甘受しなければならない。ベテランFA選手は平均的に獲得後1、2年間で最大の成果を出している。ジ・アスレチックは「柳賢振は球速ではなく、制球で勝負する投手なので、寿命が長いけど、4年契約の最後になる36歳のシーズンより33歳のシーズンの方がベストなのは明らかだ。契約後最初のシーズンの一部か全部を失うのは理想的でない」と評価した。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com