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「コロナ感染」英首相、集中治療室に

Posted April. 08, 2020 08:10,   

Updated April. 08, 2020 08:10

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先月27日、主要国の最高指導者では初めて新型コロナウイルスの感染が確認された英国のジョンソン首相(55)が集中治療室(ICU)に移った。当分の間、国政遂行が難しくなり、ラーブ外相(46)が職務を代行する。米紙ニューヨーク・タイムズによると、大統領死去などの場合に副大統領が職務を代行する米国とは違って、英国は首相不在状況の特別なマニュアルがない。

 

首相室報道官は6日(現地時間)、「首相の病状が悪化し、医療チームのアドバイスのもと、集中治療室に入った」と明らかにした。意識はあるが、酸素呼吸器が必要な場合に備えて集中治療室に移ったということだ。これに先立ち、ジョンソン氏は同日午後、ソーシャルメディアを通じて、「私は元気で(政権の)チームとみんなの安全を守るために連絡を取り合っている」と明らかにした。

 

ジョンソン氏は感染が確認された後、首相官邸で自主隔離していた。熱が続くなど症状が緩和されないため、今月5日にロンドンのセント・トーマス病院に入院した。初夏に出産予定のジョンソン氏の婚約者のキャリー・シモンズさん(31)も、感染疑いの症状があり、自宅隔離中だ。

各国首脳は回復を祈った。トランプ米大統領は6日、「私と米国の友人であるジョンソン首相の回復を祈る。新型コロナウイルスに効力があるとされるエボラ、後天性免疫不全症候群(AIDS)治療剤の会社に英政府と連絡を取るよう要請した」と明らかにした。安倍晋三首相は7日、ツイッターに英語と日本語で「回復を願い、あなたと家族のために祈っています」と投稿した。フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相、ジョンソン氏のオックスフォード大学の同窓であるキャメロン元首相、メイ前首相なども参加した。

職務代行を務めるラーブ氏は6日、記者会見で、「国政を正常に運営する。首相が指示した計画を確実に実現する」と強調した。ケンブリッジ大学を卒業し、2010年に与党保守党の下院議員になったラーブ氏は、16年の欧州連合(EU)離脱国民投票当時、離脱賛成で活動し、有力政治家に浮上した。メイ内閣で欧州連合離脱長官を務めたが、メイ氏の離脱合意案に反発して辞任した。昨年、保守党代表選に出馬したが途中で辞退し、ジョンソン氏を支持して信任を得た。昨年7月24日、ジョンソン氏の首相就任の日に外相に抜擢された。


丘佳仁 comedy9@donga.com