米国のハリー・ハリス駐韓大使が11月以降に辞任する意向を明らかにしたと、外信が報じた。駐韓米国大使館は、「ハリス大使の韓米同盟強化の意思に変わりはない」としたが、報道を積極的に否定せず、ハリス氏の去就に関心が集まっている。
ロイター通信は9日、複数の消息筋を引用して、「ハリス氏が私的な席で、11月3日の米大統領選後は韓国に留まらない計画だと明らかにした」と報じた。また、「任期の間、緊張と騒動で挫折感を味わってきた」と伝えた。米太平洋司令官を終えて2018年7月に韓国に赴任したハリス氏は、第10回と第11回の在韓米軍駐留経費負担に関する韓米特別協定(SMA)協議と韓日軍事情報包括保護協定の破棄および延長論議、ホルムズ派遣問題などに関与してきた。
辞任報道について、駐韓米国大使館のウィリアム・コールマン報道担当は同日、立場文を通じて、「ハリス大使は大統領の意向によって職務を遂行しており、米国のために継続して積極的に奉仕する」とし、「大韓民国の政府当局者はもとよりすばらしい国民および独立性が保証された報道機関と意思疎通することで、韓米同盟の強化の一助になるという大使の意思に変わりはない」と明らかにした。
トランプ米大統領が再選に失敗する場合、ハリス氏を含む大使全員が交代の対象になるというのがワシントンの慣例でもある。外交関係者の間では、ハリス氏がトランプ政権1期までして辞任の意向を周囲に表わしたなら、駐韓大使以外に関心を示したという見方もある。ある消息筋は、「今年11月にはハリス氏が赴任して2年4ヵ月になるため、別の所に移動してもおかしなことはない」と伝えた。
申나리 journari@donga.com · 韓基渽 record@donga.com