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米メリーランド州知事「韓国に大きな借りができた」、トランプ氏は不満示す

米メリーランド州知事「韓国に大きな借りができた」、トランプ氏は不満示す

Posted April. 22, 2020 08:13,   

Updated April. 22, 2020 08:13

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「韓国の婿」として有名なラリー・ホーガン米メリーランド州知事(64)が20日(現地時間)、「韓国から50万回の新型コロナウイルス感染症の検査が可能な検査機器を確保した」と明らかにした。ドナルド・トランプ大統領は、与党共和党所属のホーガン知事の韓国産機器の購入が、トランプ政権の新型コロナウイルス対応の努力を色あせさせると、強い不満を示した。

ホーガン知事は州都のアナポリスで記者会見を開き、「メリーランド州は、韓国に多大な借りができた。目に見えない敵との戦いを助けてもらった韓国に心から感謝する」と述べた。彼は、韓国政府を代表して参加した洪錫仁(ホン・ソクイン)駐米韓国大使館公共外交公使に向けて頭を下げながら、韓国語で「カムサハムニダ(ありがとうございます)」と語った。今回の購入は、トランプ大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に要請して米連邦政府が確保した75万個の診断キットとは別に行われた。

首都ワシントン近くのメリーランド州は、人口605万人のうち1万3000人以上が新型コロナウイルスに感染した。患者が急速に増えているが、今まで行った検査は7万件に過ぎない。ホーガン知事も、「メリーランドが(米最大被害地域である)第2のニューヨークになりかねない」と懸念を示した。州政府側は、韓国産診断キットの確保によって迅速な検査ができると期待している。ホーガン知事夫妻は、韓国産機器が18日、ワシントン国際空港に到着したとき、直接空港に出迎えた。

CNNは、購入過程でホーガン知事の韓国系配偶者であるユミ夫人(61)が直接韓国企業と交渉するなど、大きな役割を果たしたと伝えた。ホーガン知事も、「妻が作戦のチャンピオンだ」と褒め称えた。全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)生まれのユミ氏は、最初の結婚で三人の娘を抱え、1994年に米国に来た。離婚後画家として活動し、2004年ホーガン知事と結婚した。ホーガン知事は、民主党支持勢力が強いメリーランド州で共和党所属で当選し、2015年1月からメリーランド州を率いている。

トランプ大統領は同日、ホワイトハウスでの記者会見で、「ホーガン知事がマイク・ペンス副大統領に先に連絡したなら、検査機器の確保に必要なお金を節約できただろう」とし、一部の州知事は連邦政府の政策をよく理解していないと主張した。ホーガン知事はすぐにCNNに対して、「トランプ政権は、州政府が自ら対策を立てなければならないと繰り返してコメントした」と反論した。昨年7月から米州知事連合会議長を務めているホーガン知事は19日も、「知事たちが任務をきちんと果たしていないという大統領の発言は、絶対うそだ」と批判した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com