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PGA初勝利後に炭素繊維のゴルフシューズに履き替えた任成宰、その効果とは

PGA初勝利後に炭素繊維のゴルフシューズに履き替えた任成宰、その効果とは

Posted April. 24, 2020 08:23,   

Updated April. 24, 2020 08:23

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2018~2019シーズンの米男子ツアー(PGA)新人王に輝く任成宰(イム・ソンジェ=22、大韓通運)は2月の最後の週に始まったザ・ホンダクラシックを控えて一つの実験をした。ゴルフシューズを替えたのだ。一日半ほどをゴルフ場を回らなければならないゴルファーにとってぴったりのゴルフシューズを選ぶことは、クラブを選ぶことほど敏感な課題だ。このためプロゴルファーたちは、シーズン途中はなかなかゴルフシューズを替えないのが一般的だ。

変化は良い方向に転んだ。任成宰は、同大会で通算6アンダー274をマークし、夢に見たPGAツアー初勝利を味わった。続くアーノルドパーマー・インビテーショナルでも3位となり、23日現在、フェデックスカップランキング首位(1458点)を走っている。

任成宰がホンダクラシックを迎えて選択したゴルフシューズはフットジョイ(FJ)の新製品「PRO/SLカーボンエディション」だ。FJの主力モデルであるPRO/SLのミッドソールに炭素繊維を採用した製品だ。

重さは鉄の4分の1だが強度は10倍高い炭素繊維は、良く「夢の新素材」と呼ばれる。世界的な市場調査会社のリサーチアンドマーケットによると、世界の炭素繊維市場は2027年に124億9000万ドル(約15兆3000億ウォン)規模に成長する見込みだという。主要分野は航空宇宙産業だが、スポーツ用品市場にも多角的に展開されている。スノーボード、スキー、釣り具、各種ラケットなどの素材に採用されている。ゴルフでは、主にクラブに使われている。

任成宰が、このゴルフシューズを受け入れたのはPGAウェブドットコムツアー(下部ツアー、今のコーン・フェリーツアー)を経験しながら感じた不便があったからだ。任成宰は「下部ツアー大会のコースは、多くの場合、フェアウェーにデコボコが酷く、山岳コースが多いので、もう少し履き心地の良いゴルフシューズが欲しいと思った。今回新しく発売されるPRO/SLカーボンエディションはデコボコの多い地形でも締まり感が良く、復元力も高いので愛用し始めた。動くときの接地感に優れているのを感じた」と話した。

任成宰の他にもPGAツアー通算4勝を挙げているチャーリー・ホフマン(44・米国)、世界ランキング19位のルイ・ウーストハイゼン(38・南アフリカ)、58位のイアン・ポールター(44・英国)らがこのゴルフシューズを履いている。FJの関係者は、「炭素繊維素材の特性上、反発弾性に優れているためスイング時に地面反発力をよりうまく生かせるよう助ける。動くときにねじれが起こりにくくなっているため、ボールがどの地点にあってもしっかりと自信をもってスイングができる」と説明した。

一方、FJはカーボンエディションの発売に合わせて炭素繊維を採用した衣類「カーボンアパレル・コレクション」発表した。炭素繊維を採用し、スイングをする際の静電気を防止し、アンチバクテリア機能もあると説明した。


姜泓求 windup@donga.com