高麗(コリョ)大学研究チームが、人工知能(AI)を活用して新薬開発期間を短縮できる技術開発に成功した。高麗大学は28日、「コンピュータ学科の姜在雨(カン・ジェウ)教授(写真)チームが、AI技術を活用して重症神経疾患の治療リード物質(疾病を制御できる新薬候補物質)を導出することに成功した」と明らかにした。
姜教授チームによると、今回開発した「AI基盤新薬開発プラットフォーム」(仮称)は、1、2年間かかっていたリード物質の導出期間を約10週に大幅に短縮できる。
通常新薬開発プロセスは、細胞に存在する数万個のタンパク質のうち、病気を引き起こす「原因タンパク質」を見つけて、これに合わせた薬物設計をする。また、このように設計した薬物は、さらに大きな単位の細胞にどのような影響を与えるかを把握するには長い時間が必要である。しかし、姜教授チームは、AIで設計初期から細胞レベルの反応を分析して、期間を短縮することができた。姜教授チームは2月から、バイオベンチャー「エルマイト・テラピューティクス」と共同研究契約を交わし、この技術を活用して、重症神経疾患の治療リード物質50個を見つけた。このうち、11の薬物について細胞活性実験を行ったところ、11の薬物全てから効果が確認された。姜教授は、「4年間、国際大会で公認された技術を総合して作ったAIプラットフォームが今回検証された」とし、「重症神経疾患だけでなく、さまざまな新薬開発に活用できるだろう」と語った。
パク・ジョンミン記者 blick@donga.com