ソウル松坡区(ソンパク)のロッテコンサートホールが毎夏、交響楽から室内楽、独奏リサイタルを網羅したクラシック音楽祭「クラシック・レボリューション」を開く。英「BBCプロムス」やオーストリアのザルツブルク音楽祭のような夏を代表する古典音楽祭としての位置づけを目指す。初年度の今年は8月17~19、23~26、29~30日の計9日間、14の舞台が行われる。
今年のタイトルは生誕250年を迎えたベートーベンを記念する「クラシック・レボリューション2020ベートーベン」。毎年、作曲家やテーマを1つ選定して、集中的に「味わう」場を作る。今年はアンコールを除く本舞台は、ベートーベンのオマージュ曲を含んだ純度100%の「オールベートーベン」のプログラムを準備した。
プログラムの選定を主導する音楽監督は、ドイツの指揮者兼ヴァオリニストのクリストフ・ポッペン氏が務める。ポッペン氏は2006~11年、ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、青年期にオスカー・シュムスキー、ナタン・ミルシテインといった名将にヴァイオリンを学び、1978年にケルビーニ四重奏団を結成するなどドイツの独奏、室内楽、オーケストラをすべて経験したとの評価を受けている。
今年は8つの交響楽団と5つの室内楽チーム、独奏者1人が「昼夜」個性ある舞台を繰り広げる。昼に舞台「マティーニ」が5つ、夕方の舞台は8つ。初舞台は8月17日にチェ・スヨル氏が指揮する釜山(プサン)市立交響楽団が務め、キム・テヒョンが共演するピアノ協奏曲5番「皇帝」や交響曲1番などを演奏する。その後、音楽祭期間内に韓国の7つの代表的な交響楽団が、交響曲7番までのベートーベン交響曲7曲を披露する。
室内楽と独奏舞台も豊かだ。ピアニスト、イム・ヒョンジョンのリサイタル、チェリストのヤン・ソンウォンとピアニストのエンリコ・パーチェ、エスメ四重奏団とラックス・トリオ、さらにトリオ・ガオンとテナーのキム・スンジク、ピアニストのキム・テヒョンとヴァオリニストのポッペン、14歳の神童ヴァオリニスト、コ・ソヒョン氏が舞台に立つ。
40%ディスカウントで全公演を楽しむことができる「オールデイ・パス」などパッケージも多彩だ。チケット販売開始は5月20日。1544-7744。
ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com