
野菜が入った箱を運ぶ表情は、まるでサッカー場で戦術の指示を出す時のように真剣だ。孫興民(ソン・フンミン、28)が所属するイングランド・プレミアリーグ(EPL)、トッテナム・ホットスパーのジョゼ・モウリーニョ監督(57・写真)だ。
トッテナムが30日、クラブの公式ソーシャルメディア(SNS)で公開した写真には、モウリーニョ監督がマスクを着用しビニール手袋をはめて、ほうれん草やダイオウなど野菜でいっぱいの箱を運んでいる姿が映った。トッテナムは、「モウリーニョ監督が、クラブのトレーニングセンターの敷地にある畑で栽培した新鮮な野菜をトッテナムホットスパー・スタジアムの食品配給センターに配達する仕事を始めた。トッテナムが属するロンドン市のハーリンゲイ区議会が地域内の恵まれない人たちに配る」と発表した。新型コロナウィルス感染が拡大する間、「ロンドンフード・アライアンス」はトッテナム球場のチュ射場を老弱者のための配達サービスセンターに使っている。
モウリーニョ監督は、3月にも自己隔離された老弱者のための弁当と薬品を配達するボランティア活動をした後、「みんなにとって厳しい時期だ。とくに老弱者は尚更だ。なんとか助けたいと思った」と話した。
チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com