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軽飛行機で医療物品の届けた韓国系米国人の高校生

軽飛行機で医療物品の届けた韓国系米国人の高校生

Posted May. 04, 2020 07:52,   

Updated May. 04, 2020 07:52

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軽飛行機を操縦して、医療用品の不足に苦しむ田舎の病院に様々な用品を届けた韓国系米国高校生TJ・キム君(16)が、トランプ米大統領から表彰状を受けた。

トランプ大統領は1日(現地時間)、ワシントンのホワイトハウスで、「労苦と英雄的行動、希望」をテーマに、キム君を含むボランティア5人に表彰状を授与した。彼は特に、キム君について「新型コロナウイルス感染症事態で保護装置が必要な病院のニュースに接した後、直接飛行機を操縦して、1万個を超える医療用品を補給した」とし、「途方もない飛行で、幻想的な任務遂行だった。これより良い軍用機パイロットの準備はない」と激励した。

メリーランド州ランドン・スクール2年生のキム君は、受賞所感で、「ボランティアを通じて二つのことを学んだ。誰かを助けることにおいて『幼い年齢』はなく、またボランティア活動には、地域社会全体の支援が必要であることだ」と明らかにした。また、「今この瞬間にも、多くの若者たちがマスクを作り、周辺の高齢者に食事を提供し、医療スタッフに感謝の手紙を書いている。彼らのことを考えれば、私がここに立っている資格が果たしてあるだろうか」とも語った。キム君は、「今後も支援が必要な郊外病院に医療機器の配達を続けていきたい」と強調して、参加者から拍手を受けた。

海軍飛行機のパイロットが夢であるキム君は、生徒パイロット資格を取るために以前から飛行授業を受けてきた。3月に本格化した米国の移動制限令で、キム君の学校も休校している。当時、学校側は生徒たちに、「家で勉強を続けるものの、他人のために何か良いことをしなさい」と公示した。

これを聞き、キム君は、押し寄せる新型コロナウイルス患者で医療用品の供給不足を経験している郊外の小さな病院を思い出した。キム君は、教官の参観の下、授業用軽飛行機に乗ってバージニア州の田舎病院に医療用手袋8000個、マスク400個、医療用ヘッドカバー2000個、靴カバー1500個、手指消毒剤などを届けた。医療用品は、学校や教会などの地域社会と協力して供給された。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com