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4日間1万人ずつの感染者…支持率意識したプーチン氏「12日に封鎖解除」

4日間1万人ずつの感染者…支持率意識したプーチン氏「12日に封鎖解除」

Posted May. 08, 2020 08:50,   

Updated May. 08, 2020 08:50

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ロシアの新型コロナウイルス感染症の新規感染者が4日連続で1万人を越えているが、プーチン大統領は12日から、封鎖令の段階的解除を承認した。支持率低下を意識したという批判が出ている。

フィナンシャルタイムズ(FT)によると、プーチン大統領は6日、地方自治体の首長らと新型コロナウイルスを巡るビデオ対策会議で、「館内のすべての工業生産、建設分野の企業への制限を12日に解除させてほしい」というモスクワ市の要請案を急きょ承認した。

また、各地方政府に対して自己隔離が終わる12日以降、具体的な封鎖令解除計画を策定するよう指示し、関連ガイドラインも提示した。ロシアは、3月中旬から労働者の有給休業等封鎖措置を現在まで維持してきた。

他の欧州諸国と違って、ロシアは現在、新型コロナウイルスの拡散がピークを過ぎていない状況である。統計サイト・ワールドオーメーターによると、7日、ロシアの累積感染者は16万5929人に達して、世界5、6位のフランス(17万4191人)とドイツ(16万8162人)を超えると予想される。ロシアの保健当局も、「まだ拡散の勢いがピークに達していない」と明らかにした。

このため、モスクワを皮切りに、12日から封鎖が解除されれば拡散に油を注ぎかねないという懸念が出ている。医療システムの崩壊で各州ごとに医師300人ほどが感染しており、少なくとも70人を超える医師が死亡したと、ロシアのNTVは報じた。ミハイル・ミシュスティン首相、ウラジーミル・ヤクーシェフ建設長官、オリガ・リュビモワ文化長官などの要人たちも、最近の一週間の間に相次いで新型コロナウイルスの感染判定を受けて業務から排除された。プーチン大統領さえ、現在クレムリン宮殿を抜け出して、モスクワ郊外の官邸で画像で業務を指示している。

プーチン大統領が封鎖緩和に踏み切る背景には、「終身執権の危機感」があるという分析が出ている。FTは、「プーチンの支持率は先月末は59%で、2000年1月の大統領就任後、20年ぶりの最低値だ」と伝えた。ロシアの中央銀行は、今年の国内総生産(GDP)がマイナス6%で逆成長するだろうと警告した。プーチン大統領の任期が2024年で終わる中、84歳になる2036年まで、6年任期の大統領を2回再任する憲法改正案も、先月22日に国民投票にかける予定だったが、新型コロナウイルスによって無期限延期となった。


金潤鍾 zozo@donga.com