Go to contents

米国銀行に凍結された北朝鮮資産情報公開か

米国銀行に凍結された北朝鮮資産情報公開か

Posted May. 13, 2020 07:30,   

Updated May. 13, 2020 07:30

한국어

北朝鮮に拘束されて死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏の両親が、米国の銀行3行に預置されている北朝鮮の資産2379万ドル(約292億ウォン)の情報を得ることができることになった。今後、北朝鮮関連口座の所有者などの追加情報が公開されるか注目される。

11日(現地時間)、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)によると、ワシントン連邦裁判所は同日、北朝鮮関連資産の口座がある銀行3行に対する「保護命令」を許可した。これらの銀行が北朝鮮の資産に関する情報をワームビア氏家族に提供しても顧客の秘密漏洩による法的責任を負わなくてよくなる。

要請書によると、JPモルガン・チェースに1757万ドル、ウェルズ・ファーゴに301万ドル、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンに321万ドルの北朝鮮の資産がある。ワームビア氏側は近くこの資産の所有者や住所、口座番号、預金の背景などに関する情報を得ることになる模様だ。

これらの金は、北朝鮮の核実験にともなう国際社会の制裁が強化されて凍結され、これらの銀行に残っていた北朝鮮関連資産だ。財務省外国資産管理局(OFAC)の「テロ犯資産例年報告書」によると、米国で凍結されている北朝鮮の資産規模は2018年基準で計7436万ドルにのぼる。

ワームビア氏は16年1月に旅行で北朝鮮を訪れ、「政治宣伝物を盗もうとした」疑いで逮捕され、17年6月に脳死状態で米国に帰国後、死亡した。両親は18年4月、「息子は北朝鮮の拷問で死亡した」とし、ワシントン連邦裁判所に訴訟を起こし、同年12月、5億113万ドルの勝訴判決を受けた。この判決により、ワームビア氏の両親は昨年、米政府が差し押さえて売却した北朝鮮の船舶「ワイズアーネスト」に対する所有権が認められた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com