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米「非核化に歩調を合わせなければ」、「5・24措置」で韓米一致せず

米「非核化に歩調を合わせなければ」、「5・24措置」で韓米一致せず

Posted May. 22, 2020 07:53,   

Updated May. 22, 2020 07:57

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政府が、統一部を通じて北朝鮮に対する制裁「5・24措置」が実効性を失ったとし、事実上廃棄を宣言したことで、韓米間に再び冷ややかなムードが漂っている。

米国務省は、統一部発表の翌日、「韓国と北朝鮮の協力は非核化の進展と歩調を合わせなければならない」とし、北朝鮮に対する制裁緩和は非核化措置がある時に可能という考えを繰り返し明らかにした。しかし、非核化の過程に深く関与した任鍾晳(イム・ジョンソク)前大統領秘書室長は21日、「米朝間の進展がなければ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は米国と十分に意思疎通するものの、(ワシントンで)否定的な見解があっても事を推し進めるだろう」と述べた。米朝非核化対話に成果がなければ、米国が反対しても下半期からは独自の南北協力を推進するという与党中枢の考えを明かにしたのだ。

米国務省関係者は20日(現地時間)、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)に送った論評で、「南北協力を支持する」としつつも、「南北協力が(北朝鮮の)非核化の進展と歩調を合わせて進むよう同盟国である韓国と調整している」と述べた。哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没で始まった5・24制裁措置が事実上廃棄されたという観測が流れる中、米国は制裁緩和を検討していないということだ。

一方、与党からは、統一部の5・24措置の実効性喪失の発表を機に、独自の南北協力の必要性を強調する声が本格的に出ている。任氏は21日発売の季刊誌『創作と批評』とのインタビューで、「今のような時に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の答礼訪問だけを待つことはできない」とし、「(文氏が)首脳会談が必要ならいつでも会うと言ったことを今実践しなければならない」と話した。そして、米国が主導してきた対北朝鮮制裁についても、「先に国連の制裁を前向きに解釈することを政府次元でしなければならない。前向きな解釈を通じて国際社会の世論を喚起し、米国を説得しなければならない」とし、「米国は制裁の判定基準を越境で適用する。話にならない」と強調した。与党関係者は、「これ以上米朝対話の再開だけを待つことはできない。私たちが何かしなければならないという意味だ」と説明した。しかし、外交関係者の間では、11月の米大統領選を控えてトランプ政権が韓半島問題に介入する余力がないことを利用して、具体的な非核化進展もなく再び南北協力にしがみつくのではないかという観測も流れている。


韓相準 alwaysj@donga.com