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黒人男性追悼、米全域で8分46秒黙祷

Posted June. 06, 2020 08:48,   

Updated June. 06, 2020 08:48

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米ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に首を膝で押さえつけられて死亡した黒人男性ジョージ・フロイトさんの追悼式が開かれた4日(現地時間)、米全域で8分46秒間、黙祷がささげられた。トランプ米大統領は、ワシントンの抗議デモに対応するために連邦軍の動員方針を明らかにしたが、軍を基地に戻すとし、一歩後退した。

人種差別抗議デモ10日目の4日に行われた追悼式は、平和的なムードで行われた。黙祷時間の8分46秒は、フロイトさんが首を押さえつけられた時間と同じだ。全米黒人地位向上協会(NAACP)など人権団体は同日を「追悼の日」とし、市民に午後3時45分から8分46秒間黙祷してフロイトさんを追悼することを提案した。

同日、ミネアポリスのノース・セントラル大学で開かれた追悼式でも、公民権運動活動家アル・シャープトン師は、「立ち上がり、私たちの首から膝をどけるよう訴える時がきた。(白人が)責任を負わない時は終わった」と変化を呼びかけた。遺族側弁護人のベンジャミン・クロンプ氏は、「フロイトさんを殺したのは人種差別の感染症だ」と主張した。

同日、追悼礼拝にはフロイトさんの遺族をはじめ政治家や市民運動家が参加した。ミネアポリスのジェイコブ・フレイ市長はひざまずき、フロイトさんの棺に数分間手を置いて涙を流した。

マサチューセッツ州ボストンやワシントン州タコマなどでもデモ参加者が8分46秒間、地面にうつ伏せになってフロイトさんの死を悼んだ。ニューヨーク、ナッシュビル、シアトル、サンタモニカなど全国で数千人が平和行進デモを行った。

このような中、警察の過剰対応は続いている。シカゴでは、警官がある黒人女性の首を抑えて制圧する映像が公開された。CNNによると、シカゴに暮らすミア・ライトさんの家族は、「ショッピングモールに到着して車の中にいたところ、警官が車の窓を警棒で割って引きずり出した」とし、真相調査を求めた。シカゴ警察は関与した警官に対する調査に着手した。

ニューヨークのデモ現場では、2人の警官が75歳の白人男性を押し倒し、倒れた男性が耳から血を流しているにもかかわらず特に処置せず現場を離れる映像が公開された。ニューヨーク州のクオモ知事は、「この警官に対して停職措置を取った」と明らかにした。

軍部隊を動員してデモを鎮圧することをめぐってエスパー国防長官と対立したトランプ氏が同日、ワシントンの近郊に集めた軍兵力が基地に戻ることに同意したと、米紙ニューヨーク・タイムズなどが伝えた。エスパー氏は、前日(3日)にワシントン近郊に待機していた第82空挺師団の約700の兵士に基地に戻るよう命じたが、トランプ氏の怒りを買って決意を翻した。同紙は、匿名の官僚を引用して、「大統領がついに(軍隊が基地に戻ることに)素直に従った」と伝えた。ただし、トランプ氏の軍部隊復帰の決定は、国防総省とホワイトハウスの対立の終結を意味しないだろうと、同紙は指摘した。


任寶美 bom@donga.com