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北京で集団感染、欧州から輸入のサケが原因か

北京で集団感染、欧州から輸入のサケが原因か

Posted June. 16, 2020 08:18,   

Updated June. 16, 2020 08:18

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中国の北京南部の新発地農水産物卸売市場で始まった新型コロナウイルスの「第2波」が北京以外の地域に広がっている。中国政府は、欧州から輸入したサケなどにウイルスがついていた可能性を提起した。

15日、中国の国家衛生健康委員会によると、14日に北京で新規感染者が36人発生した。11日に新発地市場で最初の感染者が発生して以降、4日間で北京では計79人がウイルスの陽性判定を受け、北京16区のうち8区で感染者が確認された。

 

北京市は14日、市民7万6499人を対象に検査を実施するなど、大々的に検査を行っており、新規感染者の数が増えると予想される。孫春蘭国務院副首相は14日、「北京の感染拡大の危険が非常に大きい」と懸念を示した。

北京のほかに河北省の保定市で、新発地市場の商人の家族3人が陽性判定を受け、四川省でも新発地市場との関連が疑われる感染者1人が確認された。

 

中国は欧州から輸入された水産物や肉類にウイルスがついていた可能性を提起した。北京疾病予防管理センターの楊鵬主任は同日、中国中央テレビで、「ウイルスがどうやって入ってきたのかわからない」としつつも、「遺伝子配列の分析を通じて(新発地市場で発見された)ウイルスが欧州から来たものであることを確認した」と明らかにした。

 

また、「海外の新型コロナウイルスの状況がまだ深刻で、(海外で)肉類や水産物を処理する過程でウイルスに汚染されて輸入された可能性がある」と指摘した。中国の専門家たちは新型コロナウイルスの生存能力が低温で最大化されるため、冷凍冷蔵流通の過程でウイルスが流入した可能性があると主張する。

中国のSNSには、「また海外流入(に責任を転嫁するか)」という批判や、「海外の(水産物、肉類)加工職員がマスクをつけていないのを見た」という主張も出てきた。「湖北省武漢で起こったウイルスも流入したもの」という陰謀説まで再び浮上した。


尹完準 zeitung@donga.com