韓国サッカーの期待株、李康仁(イ・ガンイン=CFバレンシア、写真)が4ヵ月ぶりに出場したが、わずか13分で退場処分を受けた。
李康仁は19日、敵地マドリードで行われたレアル・マドリードとのリーグ戦第29節で0-2でリードされた後半31分に途中出場した。李康仁にとっては、今年2月23日のレアル・ソシエダ戦以降の公式戦出場だった。バレンシアは3月初めまで、さらに2試合を消化したが李康仁に出場機会は与えられなかった。そして、新型コロナウィルス感染症の影響でリーグは中断された。李康仁は6月初めのリーグ再開後の初戦だったレバンテ戦もベンチで試合を見守った。
久々に出場機会をつかんだが、弱点と指摘された体当たりや守備能力を意識した様子で、積極的なプレーを見せた。しかし後半44分、世界最高のDFの一人に挙げられるラモスからボールを奪おうとしてファウルを宣言され、一発退場となった。ベテランのラモスが李康仁を背にしてボールをコントロールしているところを、李康仁が後ろからボールを奪おうとしたのがラモスの足を蹴り続ける格好になったのだ。サッカーで後ろからのスライディングなどは厳しく禁止している。李康仁は、いきなりレッドカードを示されて一発退場となった。昨年10月にアトレティコ・マドリード戦以来2度目の退場だ。
バレンシアは後半16分にカリム・ベンゼマに、後半29分にはマルコ・アセンシオにゴールを許して0-2でリードされては、後半41分にベンゼマの追加点を点目を決められて完敗を喫した。
リーグ中断中に筋肉と体力を鍛えるなど短所の補強に力らを入れた李康仁だが、久々に得た出場機会にで印象的なプレーを見せることができず苦しい状況が続いている。2位レアル・マドリードは18勝8分け3敗(勝ち点62)でリーグ1位FCバルセロナ(勝ち点64)を追い上げた。バレンシアは11勝10分け8敗(勝ち点43)で全20チームのうち8位に止まっている。
李元洪 bluesky@donga.com