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三星未来技術研究組織のトップにAIの世界的権威を内定

三星未来技術研究組織のトップにAIの世界的権威を内定

Posted June. 25, 2020 08:19,   

Updated June. 25, 2020 08:19

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三星(サムスン)電子は24日、人工知能(AI)分野の世界的権威である米プリンストン大学のセバスチャン・スン(韓国名=スン・ヒョンジュン)教授(54・写真)を、三星電子の統合研究組織である三星リサーチの所長(社長)に内定したと発表した。スン氏は、韓国国内外の三星電子の15の研究開発(R&D)センターと7つのAIセンターの研究を総括し、未来の新技術と融合複合技術の研究をリードする予定だ。

三星電子は、「スン新所長は、優れた研究能力と幅広い研究機関のネットワークを持っている」とし、「世界的な研究者とのオープンイノベーションを強化するなど、未来技術の研究に大きな役割を果たすと期待している」と明らかにした。

スン氏は、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長が先月、「会社の未来のために、外部の有能な人材を積極的に迎え入れたい」と明らかにした後に行われた最初の人材獲得例だ。当時李副会長は、「専門性と洞察力を備えた最高水準の経営だけが、企業の生存を担保できる。性別と学歴、国籍を問わず、優秀な人材を迎え入れなければならない」と強調した。

AI分野の世界的権威であるスン氏は、脳連結網の研究である「コネクトーム(connectome)」分野の第一人者とされる人物だ。コネクトームとは、一種の脳地図で脳神経細胞一つ一つがどのように繋がっているかを把握するための研究だ。スン氏は2018年から、三星リサーチでAI戦略の樹立と先行研究の諮問を担当してきたが、当時、三星電子は「最高研究科学者(CRS・Chief Research Scientist)」という職責を新設して、氏を「第1号のCRS」に任命した。

三星電子の関係者は、「今回の人事で、三星未来のコア事業であるAIの研究能力を向上させるだけではなく、さらにシステム半導体の競争力も一層高めることができると期待している」と語った。


徐東一 dong@donga.com