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米国防長官「悪い行動には補償はない」、韓国は北の顔色をうかがうのか

米国防長官「悪い行動には補償はない」、韓国は北の顔色をうかがうのか

Posted June. 27, 2020 08:17,   

Updated June. 27, 2020 08:17

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エスパー米国防長官は、「大変な脅威になっている北朝鮮の最近の動きを注視している」とし、「北朝鮮の悪い行動には補償しない」と明らかにした。エスパー氏は26日に報道された東亜(トンア)日報との単独インタビューで、「韓国との同盟強化には北朝鮮の『最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)』と韓半島の恒久的平和を実現するための努力が含まれる」と述べた。

エスパー氏は北朝鮮を「現存する脅威」と規定し、「トランプ大統領の北朝鮮に対する戦略は、北朝鮮の完全な非核化を達成するためにあらゆる分野の国家的力を引き出すこと」と強調した。米国は外交努力に専念しているので、北朝鮮は一生に一度の機会をつかまなければならないとも述べた。北朝鮮が非核化に出ることだけが経済難から脱し、国家を回復させる唯一の道であることを明確にしたのだ。

韓国政府からは最近、非核化に関する言及が事実上、消えた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、韓国戦争勃発70年の記念演説で、終戦を強調しながらも非核化については言及しなかった。政府与党は、北朝鮮の挑発後、一斉に終戦宣言と制裁緩和を主張している。

終戦宣言は、休戦状態を脱して完全な韓半島の平和に向かう中間過程といえる。南北首脳がすでに一昨年の板門店(パンムンジョム)会談で終戦宣言をすることで合意したので、これは板門店宣言に共に含まれた非核化を前提とする。非核化交渉はいつになるか分からないのに、非核化履行段階で使う補償カードである終戦宣言を先に出すことは、非核化をさらに難しくするだけだ。

 

北朝鮮外務省は25日も、「米国の核脅威を制圧するための力を大きくする」とし、核開発の野心を見せた。南北連絡事務所を爆破した北朝鮮は、依然として韓国への軍事行動計画を懐に入れたまま、米国の制裁緩和を手に入れようとして韓国政府に迫っている。同じ脅威をめぐって、米国は補償しないというが、当事者である韓国が北朝鮮に贈り物を準備するのは主客転倒だ。終戦宣言をしたからといって平和が自ずと訪れるわけではない。南北関係の悪化は北朝鮮が非核化を拒否したためであって、南北間の合意や宣言が不十分だからではない。