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与党は名分のない補正予算の期限に拘らず、野党は登院して厳しく審査せよ

与党は名分のない補正予算の期限に拘らず、野党は登院して厳しく審査せよ

Posted July. 02, 2020 07:46,   

Updated July. 02, 2020 07:46

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与党「共に民主党」が単独で35兆ウォン規模の第3次補正予算案を審査する過程で、ずさんさと拙速を巡る懸念が高まっている。予算決算委に進む前に、所管省庁の関連事業を覗く常任委予備審査の手続きは、事実上、判子だけを押す無用の長物に転落した。与党の院内代表が委員長を務めている運営委は一昨日、審議を開始してから50分後に補正予算の審査を終えた。常任委員長を独占してから四日以内に、無条件に終了するという軍事作戦を彷彿とさせている。

与党が、補正予算案は事前に政府与党協議を経たので、拙速審査の懸念はないと主張することは詭弁である。「ワンチーム」で動く政府と与党が行う政府与党協議は、野党が参加して与野党が激しく議論を行う国会予算審査に置き換えることができない。与党の暴走は、予算の節約と効率的執行という予算審査の基本精神を無視したのも同然だ。過去の第20代国会で与党と手を組んで「4+1協議体」を作った正義党所属の議員さえ見かねて、「審議ではなく、可決目的の常任委の開催には同意できない」と会場から退場したほどだ。

与党が、補正予算案の処理期限として釘づけた6月の臨時国会終了日は、国益のかかった絶対的基準にはなれない。与党は、11日までに処理期限を遅らせれば、審査に参加するという野党の要求を受け入れて、異常審査を中止しなければならない。

野党も場外闘争ではなく、院内対応に集中するとしただけに、いかなる形であれ、予算審査に参加することを模索しなければならない。国会議長を相手に、野党議員の常任委強制割り当てを撤回すべきだと要求ばかりせず、野党自体の常任委員名簿を早く提出して、常任を再調整する辞任・補任手続きを急がなければならない。以後常任委が割り当てられれば、政府予算案の問題点を突き詰め、改善策を積極的に提示しなければならないだろう。

与党は6月の臨時国会が終わるとすぐに、7月の臨時国会を召集すると主張した。第3次補正予算を押し通すように、高位公職者犯罪捜査処(高捜処)の発足に必要な立法措置に踏み切るという。しかし、高捜処発足の日付に合わせて強行するという発想は、激しい反発を招くだろう。しかも与党は、高捜処長候補者推薦委員7人のうち、野党の分け前である2人を減らすことができると警告しているが、これは高捜処の政治的中立基盤自体を崩すものだ。野党も高捜処長候補推薦委員の推薦を準備しなければならない。補正予算も、高捜処も、決して数の政治で押し通す事案ではない。