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柳賢振、紅白戦で5回1失点 トロント加入後実戦に初登板

柳賢振、紅白戦で5回1失点 トロント加入後実戦に初登板

Posted July. 15, 2020 09:19,   

Updated July. 15, 2020 09:19

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なかなか野球だけに集中できない時代だ。だが、「クラス」は相変わらずだった。

「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=33、トロント・ブルージェイズ)がメジャーリーグのシーズン開幕を控えて本拠地で行った今季初の紅白戦でエースとしての存在感を見せつけた。柳賢振は14日、カナダ・オンタリオ州のトロント・ロジャーズセンターで行われたチームの紅白戦に先発登板し、5回4安打4奪三振1失点をマークした。四球はなかった。全59球のうち40球がストライクだった。

柳賢振は曲折の末に、初めて本拠地での実戦に登板した。新型コロナウィルス感染症の影響で今年3月27日に予定していた開幕戦は、いつ再開されるかあてもなく中断された。柳賢振はスプリングキャンプ地の米国フロリダ州ダニーデンに残って自主トレーニングを行ったが、最近カナダ当局の許可を得て、トロント入りすることができた。混乱が続く状況の中でも、コンディション管理に最善を尽くした柳賢振は、この日の登板で相変わらずの制球など健在ぶりをアピールした。

試合後に地元メディアのテレビ電話形式のインタビューに応じた柳賢振は、「開幕が延期されてからペースの調整に気を使ったが、週5回と規則的にトレーニングをしながら体調を維持した。今は開幕戦に合わせて投球回数と投球数を増やしている」と話した。23日に開幕するメジャーリーグは、60試合制の「超ミニシーズン」で実施される。

「選手」ではなく「親」としての悩みも打ち明けた。柳賢振は、今年5月に妻ペ・ジヒョンさんとの間に娘が生まれ、父親になった。米国やカナダなど北米でコロナ感染者が急増している状況について、「妻と生まれた赤ちゃんの健康が一番心配だ。どの選手も一緒だと思うけど、やっぱり(今の状況が)気になるのは事実だ」と語った。柳賢振は、「しかしシーズン放棄までは考えていない。シーズンが開催されても、選手たちは警戒心をもって気をつけなければならないだろう」と加えた。柳賢振は、トロント入りしたが、妻と娘は現在米フロリダ州に滞在している。

シーズン開幕後に柳賢振がロジャーズセンターのマウンドに立つかは微妙だ。トロントが開幕後、同会場での試合に出場するためには、カナダ政府がアウェーチームの自主隔離を解除する「特恵」が必要だが、カナダ政府の決定はまだ下りていない。これを受け、トロントはニューヨーク州バッファローなど米国内に本拠地の代替球場を探している。柳賢振は、「カナダ政府と球団が決める問題だ」とし、場所に関係なく試合だけに集中したいと意気込んだ。

一方、金広鉉(キム・グァンヒョン=32、セントルイス・カージナルス)の同僚で時速170キロに迫る剛速球を投げるクローザー、ジョーダン・ヒックス(24)は今季公式戦に出場しないことを決めた。メジャーリーグの公式ホームページは、「健康問題でヒックスが2020シーズンを放棄した」と発表した。昨季に肘手術を受けてリハビリ中のヒックスは、コロナウィルス感染のリスクが高い1型糖尿病を患っている。メジャーリーグの労使協約に沿って、基礎疾患を抱えている選手はシーズンに参加しなくても年俸などで不利益を受けない。このため、金広鉉は先発ではなくロングリリーフを任される可能性があるとの見方が出ている。


金培中 wanted@donga.com