Go to contents

4)コロナワクチン臨床試験が最終段階へ、 米モデルナ社「初期臨床で全員に抗体」と発表

4)コロナワクチン臨床試験が最終段階へ、 米モデルナ社「初期臨床で全員に抗体」と発表

Posted July. 16, 2020 09:13,   

Updated July. 16, 2020 09:13

한국어

米製薬会社・モデルナが、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発のための初期臨床試験の結果、試験対象者全員から抗体を形成することに成功したと発表した。モデルナは27日、ワクチン開発の最後の段階である第III相臨床に突入する予定だ。

14日(現地時間)、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、モデルナは第I相臨床試験の結果を国際医学雑誌・ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に公開した。モデルナは、「新型コロナ・ワクチン候補(mRNA-1273)の第1段階の臨床試験で、参加者全員(18〜55歳の成人45人)に抗体が形成された」と明らかにした。

モデルナは、治験参加者45人を15人ずつ三つのグループに分けて、ワクチン候補物質をそれぞれ25μg(マイクログラム・1μgは100万分の1g)、100μg、250μgずつを投与後、隔離して観察した。28日が過ぎた後、2次投与し、2週間後「25μgグループ」で新型コロナの完治者レベルの抗体が形成された。大容量投与グループでは、より高いレベルの抗体が現れた。このうち、少なくとも8人は新型コロナウイルスを中和(無力化)できる「中和抗体」も形成されたことが確認された。これに先立って、モデルナは5月、このような結果の予備結果を発表したが、具体的なデータを公開せず、信憑性に疑問が提起された。

一部の参加者は、疲労・頭痛・悪寒・筋肉痛などを訴えたが、モデルナはわずかなレベルで、深刻な副作用はないという立場だ。今回の試験結果について、米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、「本当に良いニュースだ」とし、「研究データを見れば、該当ワクチンは非常に十分なレベルの中和抗体を誘導できることが明確である」と語った。

同日抗体形成のニュースが知られた後、モデルナの株価はニューヨーク証券取引所の時間外取引で16%以上高騰した。韓国証券市場でも関連株の株価が高騰した。有価証券市場では、ファーミセルの株価が前取引日より25.20%上昇した状態で取引を終えた。コスダック市場では、モデルナの役員が非常勤社内取締役となっているabプロバイオとモデルナの株式を一部保有しているパルンソンが価格制限幅(30%)まで上昇した。


イ・ユンテ記者 イ・ソル記者 oldsport@donga.com