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ペンポオ国務長官「民主主義国による新たな連合が必要」、D10議論本格化

ペンポオ国務長官「民主主義国による新たな連合が必要」、D10議論本格化

Posted July. 25, 2020 08:36,   

Updated July. 25, 2020 08:36

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中国に対して非難を強めているポンペオ米国務長官が、「民主主義国による新たな連合」を提唱した。民主主義と経済成長を果たした国家による「D10」を念頭に置いた発言とみられる。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、ポンペオ氏は23日(現地時間)、カリフォルニア州ヨーバリンダにあるニクソン大統領図書館での演説で、最近、英国の指導者らと会ったことに触れた後、「志を同じくする国々の新たな集団、民主主義諸国の新たな連合を構築するときだろう」と述べた。ポンペオ氏はD10を直接取り上げなかったが、D10構成の必要性を主張する人々が使ってきた論理に言及することで、D10をめぐる議論に力を与えたとみられる。

D10は、主要7ヵ国(G7)加盟国の米国、英国、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダに韓国、オーストラリア、インドを加えた概念だ。経済的影響力を基準に構成されたG7や主要20ヵ国(G20)とは違って、国家運営に民主主義的価値を定着させたかどうかが連合体の核心基準になる。ポンペオ氏は、「新たな民主主義国の連合が中国共産党の覇権戦略に対抗しなければならない」と述べ、D10が「反中連合」になる必要性を強調した。

G7とG20が役割を果たせていないという批判が大きくなっていることも、D10の構成に力を与えている。先月、米外交安保専門メディア「フォーリン・ポリシー」は、「G7は忘れて、D10を構築せよ」と題する記事で、「新型コロナウイルス感染拡大の責任攻防、香港国家安全維持法をめぐる対立、中国の少数民族人権弾圧問題などで、G7とG20が何の解決策も提示できていない」とし、「D10は民主主義の価値と世界平和に対する信念を共有するある種の『信頼同盟体』なので、新しい役割を果たせるだろう」と見通した。


金祺容 kky@donga.com