新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の発生後、一日も休まず働いていた鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長(写真)が、23日から2日間休暇を取った。今年1月19日から週末もなく186日間勤務後の初休暇だった。29日、疾病管理本部(疾本)によると、今月中旬、人事革新処は休暇期間の分散などの公務員の休暇ガイドラインを発表した。しかし、疾本の職員は、簡単に休むことができなかった。首都圏と光州(クァンジュ)などの地域感染規模は減っていたが、ロシア船員など海外流入感染者が着実に続いたためだ。疾本の関係者は、「職員たちがなかなか休みを取っていない現状を見た鄭本部長が、『私が先に模範を示してこそ、職員たちも休みが取れるだろう』と語ってから、すぐに二日間の休暇を取った」と伝えた。
しかし、イラク内韓国人労働者の帰国などの懸案のため、鄭本部長は23日と24日午前に開かれた防疫会議に出席した。完全に休んだのは24日午後から土曜日の25日までだった。鄭本部長は、自分がブリーフィング時に強調したように、自宅とその近辺に滞在して「休暇防疫」を守ったことが分かった。鄭本部長は29日、「(休暇時に)家族と散歩して食事するなど、せっかくの日常を楽しく過ごした」と語った。これに先立って鄭本部長は、今月初め、とある放送とのインタビューで、新型コロナが終われば平凡な日常に戻りたいという意向を明らかにした。
李美智 image@donga.com