「レッドブル」黄喜燦(ファン・ヒチャン=24)の新天地、ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒがクラブ創設以来初めて欧州チャンピオンズリーグ(CL)の4強入りを果たした。
ライプツィヒは14日、ポルトガルのリスボンで行われたアトレティコ・マドリード(スペイン)との今季欧州CL準々決勝で2-1の勝利を収めた。2009年に創設されたライプツィヒは7年間でドイツの5部リーグから1部リーグへの快進撃を続けた。直近の2シーズンで連続的に1部リーグ3位となり「新興強豪」に浮上したライプツィヒは、クラブ創設11年で「スターウォーズ」と呼ばれる欧州CLでベスト4入りを果たした。ライプツィヒは19日、ブラジル代表FWネイマール率いるパリ・サンジェルマン(PSG=フランス)と決勝進出を争う。
先月、FCレッドブル・ザルツブルク(オーストリア)からライプツィヒへ移籍し、欧州ビッグリーグ入りを果たした黄喜燦は、欧州CL選手登録期間が過ぎてからチームに合流したため、試合には出れなかった。その代わり、黄喜燦はこの日、スーツを着こなして観客席でチームメイトたちを応戦した。試合後、黄喜燦はピッチで喜んでいるチームメイトたちの姿を直接撮影し、インスタグラム・ストーリに動画を投稿して喜びを分かち合った。
今季に34ゴールを決めたFWティモ・ヴェルナ―が最近、チェルシー(イングランド)へ移籍し、攻撃力の弱体化が指摘されたライプツィヒだが、高い組織力をもとに1903年に創設された伝統の名門アトレティコ(欧州CL準優勝2度)を制した。後半6分にダニ・オルモが先制点を決め、後半26分にはPKで同点を与えたが、後半43分にタイラー・アダムスが右足のミドルシュートで決勝ゴールを決めた。
今季からライプツィヒを采配している「若き天才」ユリアン・ナーゲルスマン監督(33=ドイツ)は決勝トーナメント1回戦で「スペシャルワン」ジョゼ・モウリーニョ監督(57=ポルトガル)のトッテナム・ホットスパー(イングランド)を下したのに続き、準決勝で強豪アトレティコまで制し、またも旋風を巻き起こした。1987年生まれのリオネル・メッシ(FCバルセロナ)と同年のナーゲルスマン監督は特定システムに囚われることなく、相手の特徴や試合の流れに応じて多様な戦術を採用する監督だ。
膝の負傷で21歳で選手生活を畳んだナーゲルスマンは、ビデオ分析官などとして活動したが、2015~2016シーズン途中、ホッフェンハイム(ドイツ)の指揮官として本格的な指導者への道を歩み始めた。練習場にドローンを飛ばして選手たちの動きを撮影し、資料として活用している新世代感覚の持ち主だが、帰宅後も自宅のバスタブに浸かって戦術を研究する熱い指揮官だ。
ライプツィヒが欧州CL王者になる場合、ナーゲルスマン監督は欧州CL史上最年少での優勝監督となる。ナーゲルスマン監督は、「準決勝相手のPSGにはスタープレイヤーが大勢いる。徹底的に準備して、全力で戦う」と話した。
鄭允喆 trigger@donga.com