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モーリシャス座礁、船体が2つに分断…油の流出に懸念

モーリシャス座礁、船体が2つに分断…油の流出に懸念

Posted August. 17, 2020 08:48,   

Updated August. 17, 2020 08:48

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インド洋の島国モーリシャスの沖合で座礁し、油が流出した日本の貨物船が二つに分断し、被害が広がっている。座礁した船がWiFiを求めて陸地に近づいて座礁したという報道まであり、非難の声も大きくなっている。

ロイター通信によると、モーリシャス国家危機委員会は15日(現地時間)、「同日午後4時半ごろに流出事故を起こした貨物船『わかしお』の前方部分が分断したことを確認し、曳航作業に入った」と明らかにした。貨物船の後方部分に対しては調査を経て、曳航するかどうか時期を判断する方針だ。

 

事故を起こした貨物船「わかしお」は、中国からブラジルに向かっていた7月25日にモーリシャス南東部の沖合で珊瑚礁にぶつかって座礁した。当時、約千トンの重油が流出し、天然自然の景観で有名なモーリシャス海岸を汚染させた。モーリシャス国民や国際環境団体、日本から派遣された環境専門家が流出油の除去作業を繰り広げている。

このような状況で、貨物船が二つに分断し、油流出の被害がさらに広がるものと懸念される。これに先立ち、モーリシャスのジャグナット首相は10日、「さらなる油の流出は起きていないが、万一貨物船が分断する場合、油がさらに流出する恐れある」と懸念を示したが、「最悪の状況」が現実化になったのだ。

これに先立ち、貨物船を運航する商船三井は事故直後、職員を派遣し、貨物船に残っていた原油3千トンを取り除いたと明らかにした。しかし、ロイター通信は貨物船の内部に燃料用の油が約166トン残っており、さらなる被害の可能性が提起されていると、モーリシャス当局関係者を引用して伝えた。

 

こうした中、今回の事故が人災という指摘も出ている。日本のANN放送は14日、現地メディアを引用して、「事故当日の先月25日、座礁する直前、貨物船の中ではある船員の誕生日を祝っていた」と伝えた。また「WiFiを受信するために貨物船が陸に接近したという内部供述も出てきた」と報じた。貨物船の不注意な運行が事故の原因である可能性が提起されたのだ。これに対して貨物船の海運会社は、「調査中なのでまだ事故の原因は分からない」と朝日テレビに明らかにした。


林賢錫 lhs@donga.com