Go to contents

米大統領選、民主党がバイデン氏を大統領候補に正式指名

米大統領選、民主党がバイデン氏を大統領候補に正式指名

Posted August. 20, 2020 08:27,   

Updated August. 20, 2020 08:27

한국어

米民主党は18日、2日目となる全国党大会を開き、代議員による投票「ロールコール」が行われた。アルファベット順に米50州および6つの自治領、ワシントンの代議員確保数を呼び上げた後、過半数を確保した候補を大統領候補に公式指名する。ロールコール開始約34分後にバイデン前副大統領が党の大統領候補に公式に指名された。

 

これで、バイデン氏は1973年、デラウェア州連邦上院議員でワシントン政治舞台に進出して47年で、大統領選本戦のチケットをつかんだ。大統領選挑戦3浪の末、成し遂げた結果だ。妻のジルさんとともに画面に登場したバイデン氏は満面の笑みを浮かべ、「心から大変感謝する。木曜日(20日)にお目にかかる」と述べた。バイデン氏は20日に指名受諾演説をする。民主党は、同盟関係の修復および外交協力を通じた北朝鮮の非核化などの内容が盛り込まれた政策綱領も採択した。

●バイデン氏の人間的側面を強調したジルさん

 

ジルさんは同日、最後の演説者として登場し、バイデン氏への支持を呼びかけた。ジルさんの演説場所は、米デラウェア州のブランディワイン高校のがらんとした教室。1990年代、生徒に英語を教えた場所だ。ジルさんは、「新しいノートの紙やワックスされた廊下のにおいはここにない。生徒たちは四角形のコンピュータの画面に閉じ込められ、教室は暗い」と述べた。新型コロナウイルスの感染拡大で、学校が閉鎖された現実に触れたのだ。

ジルさんはバイデン氏が上院議員(当選6回)、副大統領を務めた時も、教師という職業を維持したキャリアウーマン。新型コロナウイルスで困難を経験する親や生徒、景気低迷と健康悪化で苦しむ米国人に向かって「母として、祖母として、心を痛めている」と感性的な歩み寄り、バイデン氏がこの危機を克服する適任者であることを強調した。

ジルさんは同日、バイデン氏が辛い過去を克服したことを紹介し、これを国政に結びつけた。「崩壊した家庭をどのように回復させるか悩んだ」とし、「同じやり方で国を回復させることができる。愛と勇気と揺るぎない確信、理解と親切でそうすることができる」と強調した。バイデン氏は、上院議員に当選した1ヵ月後の1972年12月、交通事故で前妻と幼い娘を亡くし、2015年には長男ボーさんを脳腫瘍で失った。

ジルさんは、「ボーの葬儀から4日が過ぎた時、ジョー(バイデン氏)は髭をそって、スーツを着た後、働くために息子がいない世の中に歩いていった」とし、「どうしてそんなふうにできるのか想像すらできない瞬間があったが、彼はそんな人だった」と振り返った。また、「ジョーにこの国を任せれば、彼は私たちの家族にしたようにあなたの家族にもするだろう」とし、「彼は私たちを一つにまとめ、私たちが前に進むようにするだろう」と力説した。

●ビル・クリントン氏、「ホワイトハウスが嵐の中心」

 

ジルさんに先立ち、ビル・クリントン元大統領とジョン・ケリー元国務長官、オカシオコルテス下院議員、共和党所属だがバイデン氏の支持を宣言したコリン・パウエル元国務長官が演説した。クリントン氏は、「この時期に『指揮センター』にならなければならないホワイトハウスの執務室は混乱した『嵐のセンター』になってしまった」とし、「今のホワイトハウスは責任を決して取ろうとしない」と批判した。トルーマン元大統領が執務室の机に「責任は私が取る」と書いたことを引用して、トランプ大統領の無責任な政策決定を批判した。

パウエル氏は、「バイデン氏は(任期)初日から米国のリーダーシップと道徳的権威を修復するだろう」とし、「彼は独裁者や暴君のお世辞ではなく、私たちの外交官と情報共同体を信頼するだろう」と話した。サリー・イエイツ元検察総長代行は、「トランプ氏は法の支配を踏みにじり、政敵を攻撃するために司法府を武器化した」と非難した。イエイツ氏は、トランプ氏が指示した移民措置の履行を拒否したという理由で更迭された。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com