「攻撃一辺倒」のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)とフランスリーグの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)が世界最高峰の舞台、欧州チャンピオンズリーグ(CL)王座をかけて激突する。とも最強の攻撃デュオを保有しているチーム同士の戦いは、激しい打ち合いとなりそうだ。
ミュンヘンは20日、ポルトガル・リスボンで行われたオリンピク・リヨン(フランス)との準決勝で3-0の快勝を挙げた。チーム史上11度目の決勝進出を果たしたミュンヘンは、通算6回目の優勝を目指す。
今季ブンデスリーガ34試合で100得点(試合当り2.9得点)を記録し6連覇を達成したミュンヘンは、CLでも驚異の攻撃力を発揮している。グループステージ(6勝)から準決勝まで10戦全勝で勝ち進んだミュンヘンは42ゴール(8失点)を奪い、試合当り4.2ゴールという恐ろしい得点力を見せた。CL本大会でミュンヘンより多くの得点を挙げたチームは1999~2000シーズンのFC場ロセロな(スペイン=45得点)だけだ。
この日の勝利の立役者はワンツーパンチのロベルト・レバンドフスキ(32)とセルジュ―・ニャブリ(25)だった。ミュンヘンが2-0でリードした後半43分、頭でゴールを決めたFWレバンドフスキは、今季に出場したCL9試合全てで得点を挙げた。CL15得点で得点ランキング首位に立ち、「得点マシン」クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)が保持している歴代CLシーズン最多得点記録(17得点)に2ゴール差で迫った。
左サイドアタッカーで出場したニャブリ―の活躍も目覚ましかった。俊足を生かした突破を持ち味とするニャブリ―は、前半18分と同33分に左足でゴールを奪った。ドイツの有望株だったニャブリ―は2012~2013シーズンから3シーズン間活躍したアーセナル(イングランド)では1得点に止まる激しいスランプに陥った。その後、イングランドとドイツでレンタル選手としてプレーしながら、少しずつペースを回復し、昨季にミュンヘンで13ゴールを決めて復活した。今季は、自己通算最多となるシーズン23ゴール(CL3ゴール)を記録している。試合MVPに選ばれたニャブリ―は、「自分の序盤のゴールがチームメイトたちに自信をもたらしたようだ。決勝でも最高の集中力を発揮して優勝したい」と話した。
24日、リスボンでの決勝でミュンヘンと戦うPSGはCLでのチーム得点ランキングでミュンヘンに次いで2位(25得点)につけている。歴代最高額の移籍金で1、2位のネイマール(28=シーズン19得点)とキリアン・ムバッペ(22=シーズン30得点)が攻撃を主導する。ネイマールは歴代移籍金1位の2億2000万ユーロ(約3091億ウォン)でムバッペは2位の1億8000万ユーロ(約2530億ウォン)でPSGに加入した。反面、レバンドフスキは自由契約選手(FA)資格でミュンヘンに加入したため移籍金がなかった。ニャブリ―の移籍金は1000万ユーロ(約141億ウォン)に過ぎない。
フランスの新星ムバッペは優勝への自信を語った。「2年前のロシアワールドカップで優勝した時のフランス代表の雰囲気が今のPSGでも感じられる。皆が自分の能力について強い信頼を持っているので、それぞれの位置でベストを尽くして勝利する」と語った。
鄭允喆 trigger@donga.com