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海外に目を向けた個人投資家たち、テスラなどの米国の成長株に集中投資

海外に目を向けた個人投資家たち、テスラなどの米国の成長株に集中投資

Posted August. 29, 2020 08:15,   

Updated August. 29, 2020 08:21

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最近の株式市場で旺盛な食欲を見せている国内投資家たちが、米国などの海外証券市場に目を向けている。海外株式を買い付ける「西学アリ」は、米株式市場で成長株を大量に買い付けているが、短期差益を狙う単打売買(短期間の売り買いで利益をあげる売買)の性向も現れている。

28日、韓国預託決済院によると、今年に入ってから今月21日まで、国内投資家(個人および法人)が最も多く買い越した外国株式はテスラだった。玩具メーカー・ハズブロ(4位)を除いて、アップル、マイクロソフト(MS)、グーグルの親会社であるアルファベットA、アマゾンなどのビッグテック(大手テクノロジー企業)が上位の6つの銘柄に含まれた。成長株と米国株への「偏愛」も明らかになった。トップ10のうち8つの銘柄が成長株であり、9つは米証券市場に上場された株式だった。

30代の「西学アリ」のAさんは、6月、米水素自動車会社・ニコラがニューヨーク証券取引所のナスダックに上場されると、1000万ウォンを投資した。以後数日間分割売りで500万ウォン弱の収益を上げた。ハナ金融投資の関係者は、「以前は資産家たちが資産配分のために海外株式に投資した。最近は若い投資家たちが流入して、テスラ、アップル、モデルナなどの成長株に集中投資している」と語った。逆に最近影響力が大きくなっている米個人投資家たちは、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)事態によって株価が急落した伝統企業を大量に買い付けている。米経済メディア・ビジネスインサイダーによると、米株式取引プラットフォームであるロビンフッドアプリケーション(アプリ)で株式を取引する投資家たちに、先月最も人気のある株式の1〜3位はフォード、ゼネラル・エレクトリック(GE)、アメリカンエアラインだった。

韓国国内投資家が最も多く売り越した海外株式は、米マスターカードだった。株価が「V」字反発して史上最高値を記録したが、消費減速を懸念したものとみられる。続いてゴールドウィン(日本)、ライン(日本)、ガンフォンリチウム(中国リチウムメーカー)、ネクソン(日本)の順だった。

国内投資家が買い越した銘柄の収益率は、年明け以降今月21日までに78.0%(6月に上場したニコラを除く)で相当よかった。特にテスラは年明け以来、株価が376.5%上昇した。同期間売り越した銘柄の収益率は318.4%だった。株価が2965%上昇した米ワクチン会社・ノババックスを除けば24.3%だった。

国内企業の「世知辛い配当」文化に馴染んだ個人投資家たちが、配当が相対的に多い海外でも国内と同様に株式を買収後、すぐに売り返して売却差益を狙う傾向を固守しているという指摘も出ている。40代の会社員のBさんは、イスラエルの次世代X線装置メーカー・ナノXが21日、米ナスダックに上場すると、その次の取引日である24日に500万ウォンを投資した。1株=23.1ドルで株式を買収後、その翌日1株=30ドルで売って約30%の差益を残した。

海外株式投資が常に収益を上げるわけではない。Cさんは6月、香港証券取引所に上場されたアリババグループの遠隔医療サービス会社・アリ健康に7000万ウォンを投資して10%損した。専門家は、国内投資家らは海外証券市場と企業情報が不足しているだけに、慎重な投資が必要だとアドバイスしている。


姜有炫 yhkang@donga.com · 申나리 journari@donga.com