29日にセーレンフィールドで行われたトロント・ブルージェイズ対ボルチモア・オリオールズの試合。ホームチームのトロントが2-0でリードした6回表の2死満塁で「ブルーモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=33)は右打ちのライアン・マウントキャッスルに外角低めにチェンジアップ(球速130キロ)を投げた。結果は平凡な三塁ゴロ。問題はトロントの三塁手トラビス・ショーが送球を一塁手ブラディミール・ゲレーロ・ジュニアがボールを逃している間、ボルチモアの走者2人がホームに帰った。
公式記録員の最初の判断は三塁手失策だった。そうなれば、柳賢振の防御率はゼロになる。ところが、しばらくしてから、公式記録員は内野安打に記録を修正した。これで柳賢振の自責点は2点になった。関係者の中から「理解できない」という批判の声が上がった。
だが、柳賢振は「球団とコーチ陣が判断して対応してくれるだろう」と言った。異議申し出を意識した発言だった。柳賢振はロサンゼルス・ドジャース所属だった昨年7月15日のボストン・レッドソックス戦でも球団が異議を申し立て2自責点がゼロになった経験がある。当時も内野安打が失策に訂正された。
今度は自責点が1点に減った。メジャーリーグ事務局は30日、ワンヒットワンエラーに公式記録を変えた。三塁走者の得点は柳賢振の自責点で、二塁走者は非自責点としたのだ。柳賢振の防御率は3.16(アメリカンリーグ12位)から2.92(8位)に下がった。
しかしトロントは、まだ納得できないという反応だ。二塁走者の得点も非自責点にすべきだという立場だ。もしメジャーリーグ事務局が、この要求を受け入れてくれれば、柳賢振の8月の月間防御率は0.97になる。今は1.29だが、現在アメリカンリーグ1位(メジャー全体3位)だ。トロントはツイッターに、ハングルで「今月の柳賢振投手はファンスティックでした!」と投稿した。
一方、セントルイス・カージナルスの「KK」金広鉉(キム・グァンヒョン)は来月2日に敵地で行われるシンシナティ・レッズ戦に先発する予定だ。シンシナティは23日のホームゲームの時、金広鉉がメジャー初勝利を挙げたチームだ。当時、金広鉉は6回無失点だった。
黃奎引 kini@donga.com