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打線爆発したセントルイスが大勝、金広鉉は5回無失点で2勝目

打線爆発したセントルイスが大勝、金広鉉は5回無失点で2勝目

Posted September. 03, 2020 07:42,   

Updated September. 03, 2020 07:42

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今季メジャーデビューした33歳の「ベテラン新人」の活躍が目覚ましい。ナショナルリーグ新人王に相応しいという雰囲気も徐々に作られている。KBOリーグで13年間活躍して米国に渡った「KK」金広鉉(キム・グァンヒョン=セントルイス・カージナルス)の話だ。

金広鉉は2日、米国オハイオ州シンシナティの敵地グレート・アメリカン・ボールパークで行われたシンシナティ・レッズ戦で先発登板し5回3被安打2四球4奪三振の無失点で今季2勝目を挙げた。防御率は0点台(1.08→0.83)にまで下がった。

シンシナティはナ・リーグ中地区4位(16勝20敗)の弱体ではあるが、この日の先発は5勝1敗でナ・リーグ最多勝を争っているエースのソニー・グレイ(31)だった。この試合直前までの防御率は1.94でメジャーリーグ全体6位だった。メジャー先発として4試合目を迎えたルーキー金広鉉と比べて確かな存在感を放っていた。

だが、セントルイス打線は試合序盤から豪快な攻撃力で金広鉉の肩を軽くした。直前の2試合で平均7得点を挙げているセントルイスは、グレイが1回表にアウトを2つ取る間、5安打、3四球を得て6点を奪い、早期降板させた。金広鉉がマウンドを守った5回まで11点を奪ったセントルイス打線は、その後も5点を追加し、16-2の大勝を挙げた。今季にセントルイスが記録した1試合最多得点だった。打線の活躍で、5回まで85球を投げた金広鉉は、無理することなくマウンドを降り、6回からベンチでゆっくり試合を見守った。

先月18日のシカゴ・カブス戦から先発に転身した金広鉉は、怪物のような活躍を見せている。初先発では、カブスのイアン・ハップに4回裏に本塁打(1点)を浴びて失点して以来、この日の試合までに17回3分の2を無失点投球を続けている。先発としての防御率は0.44(20回3分の1、1自責点)に過ぎない。金広鉉の必殺技と言えるスライダーが、試合を重ねるにつれて威力を発揮していると言う評価だ。リリーフ投手の時までを入れると、5試合で投げた324球のうり32.4%がスライダーだった。この日も平均より高い32.9%のスライダー(85球中28球)を投げた。4つの三振を取るときの決め球も全てスライダーだったが、いずれも空振りを誘った。

メジャーリーグのデータ解析を専門とする「スタッツ・バイ・スタッツ」は、「防御率を公式記録として認め始めた1913年以降、金広鉉のデビュー戦を含めた4試合の成績は、1981年のフェルナンド・バレンズエラの0.25以来最高の左腕記録だ」と伝えた。当時ロサンゼルス・ドジャース所属だったバレンズエラはデビュー戦を含めて最初の4試合で3度の完封勝利と1度の完投勝利を記録した。同年に13勝7敗、防御率2.48でシーズンを終えたバレンズエラはナ・リーグ新人王はもちろんのことサイヤング賞まで受賞した。先発で大活躍した金広鉉が伝説のバレンズエラまで呼び出しているのだ。

チーム内でも意味ある記録の一つを打ち立てた。セントルイスの歴代先発の中で初めてデビュー戦を含めて4試合連続で1失点以下の投球をしたのだ。

試合後に金広鉉は、「今までは運が味方した。新人王は考えたことない」と話した。その上で「チームが良い成績を出して欲しい。KKが登板すれば勝つという方程式ができると嬉しい」と語った。金広鉉の希望通り、今年のセントルイスは金広鉉が登板した5試合でシーズン勝率(.519=14勝13敗)より高い4勝1敗(勝率.800)を記録している。


金培中 wanted@donga.com