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感染者3000万人、急拡大に対応し高齢者施設などに隙間なく

感染者3000万人、急拡大に対応し高齢者施設などに隙間なく

Posted September. 18, 2020 08:34,   

Updated September. 18, 2020 08:36

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世界中の新型コロナの累積感染者数が3000万人を超えている中、100人台前半に減った韓国内感染者も、昨日153人に増えた。特に高齢者介護施設や自動車工場、教会などで新たな集団感染が頻発しているうえ、感染経路を知らない「真っ暗な患者」の割合も25%を超えて、防疫当局を緊張させている。

最近著しく明らかになっている防疫死角地帯は高齢者感染だ。10日から16日までの一週間に発生した新規感染者916人のうち、60歳以上は10人中4人の割合の360人に達した。高齢であるほど致死率も高く、50代以下は0.5%未満だが、60代以上は1.19%、70代以上は6.47%、80代以上は20.57%へと大幅に上昇する。重症患者の割合も、60歳以上が全体の90%に迫る。60歳以上の感染者の割合と高齢死者が増えているのは、高齢者介護施設などでの集団感染が相次ぐためだ。これまで国内新型コロナの全体死者の3分の1ほどが、特別養護老人ホームなどの高齢者施設から出た。

防疫当局は、首都圏の療養病院と介護施設を対象に、標本診断検査に乗り出すと明らかにした。しかし、高齢者療養施設管理への懸念が提起されたのは相当前だったのに、今になって標本調査をするというのか。政府が今回出した対策も実効性が落ちる。高齢者が24時間常駐している介護施設より、高齢者を一定時間だけ預けるデイケアセンターなどが感染により脆弱なのに、特別な措置を取らなかった。介護施設で部外者の面会禁止措置などがとられたが、介護者による高齢患者への接触はまだ認められており、ウイルスの侵入可能性が常に存在することも問題だ。

世界中の感染者数の3000万人突破は、昨年末、中国武漢で正体不明の肺炎が世界保健機関(WHO)に最初に報告されてから9カ月ぶりのことだ。1000万人を超えた後、2000万人を突破するまで44日間がかかったが、3000万人は38日ぶりに超えた。新型コロナの拡大速度がさらに速くなっているが、特別養護老人ホームなどの高齢者集団施設は、より強力になった新型コロナの標的になりやすい。新型コロナ事態の初期、海外先進国の療養施設で高齢者死者が多く出てきたパターンが今、私たちを襲っているだけに、これを効果的ブロックするために集中しなければならない。