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帰省の代わりに「秋夕バカンス」での賑わい予告、さらに不安になった秋夕防疫

帰省の代わりに「秋夕バカンス」での賑わい予告、さらに不安になった秋夕防疫

Posted September. 19, 2020 08:24,   

Updated September. 19, 2020 08:24

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秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休期間中に新型コロナの拡大を防ぐために、政府が帰省自粛を要請すると、済州(チェジュ)と江原道(カンウォンド)を含む主要観光地に予約が殺到している。今月30日から5日間続く連休期間中に、済州には約20万人の観光客が訪れると試算される。夏のピークシーズンに匹敵するレベルだ。紅葉の季節を迎えて、江原地域の主要宿泊施設もすでに予約済みとなっている。帰省の代わりに旅行客が増えるいわば「風船効果」だが、多人数利用施設で不特定多数が密集すれば、リスクはかえってさらに高まる。

秋夕連休は、下半期のコロナ防疫において最大のリスク要因といえる。これまで移動量が急増する連休が過ぎれば、感染者が例外なく増加する傾向を見せてきた。5月にゴールデンウィークが終わると、梨泰院(イテウォン)クラブ事態が起き、夏休みと光復節(日本植民地からの独立記念日)連休後、今の第2次流行の危機に見舞われた。また、呼吸器感染症が増える秋の季節に入っており、油断すれば、今回の連休が「コロナの起爆剤」になる可能性が高い。

政府と地方自治体は、ホテルやリゾート、ナイトライフやカラオケなどの危険施設の防疫実態について集中的に点検して、連休リスクを最小限に抑える必要がある。今回の秋夕には、帰省客が減る代わりに、宅配便の需要は増えるとみられる。これまで大小の集団感染が後を絶たなかった物流施設の防疫および配送運転手の安全点検も疎かにしてはならない。国民はなるべく移動を控えるものの、マスク着用と社会的距離置き(ソーシャル・ディスタンス)を徹底的に守り、室内に長く滞在する時は、定期的に換気をしなければならない。

昨日は新型コロナの新規感染者数が126人と集計され、35日間3桁の記録を続けている。苦しみを伴うソーシャル・ディスタンス2.5段階(8月30日~9月12日)に耐えたおかげで、一日に400人以上出てきた患者は減ったものの、患者の規模だけからみれば、ソーシャル・ディスタンス・ステップ3を実施しなければならないほど依然として深刻な状況だ。ステップ2.5の期間中も、全国各地で新規集団感染が35件も発生した。コロナ終息は当面期待できない。グローバル製薬会社が開発しているワクチンが最終段階である第3相試験で次々と副作用が現れ、ワクチンの商用化は来年下半期に可能とみられる。それまでは外出や会合を控えて、基本的な衛生上の注意を生活化する方法しかない。