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プーチン大統領と政敵関係のナワリヌイ氏がノーベル平和賞候補に

プーチン大統領と政敵関係のナワリヌイ氏がノーベル平和賞候補に

Posted September. 26, 2020 09:11,   

Updated September. 26, 2020 09:11

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ロシアのプーチン大統領(68)と政敵の野党勢力の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が同時に今年のノーベル平和賞候補に推薦された。プーチン政権は先月20日、ナワリヌイ氏を冷戦時代の旧ソ連KGB がよく使用した神経剤「ノビチョク」系の毒物で暗殺しようとした疑いを受けている。

 

タス通信などによると、ロシアの作家セルゲイ・コムコフ氏は24日(現地時間)、記者会見を行い、「ノルウェー・オスロのノーベル賞委員会に、プーチン大統領を平和賞候補に推薦する申請書を送った」と明らかにした。ただし推薦理由については明らかにしなかった。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、政府ではなくコムコフ氏の自発的な申請だったとし、「受賞すればいいが、受賞しなくても問題ない」と述べた。

政府系市民団体と下院議員は2013年、プーチン氏がシリア事態の解決に貢献したと主張し、プーチン氏をノーベル平和賞候補に推薦した。当時、欧米は「シリアのアサド大統領側がロシアの軍事・財政支援を受けて反政府軍と民間人に化学兵器攻撃を行った」と強く反発し、受賞にも失敗した。

ロシア出身で「反プーチン」のセルゲイ・イェロペイェフ米ラトガーズ大教授は17日、ナワリヌイ氏が反腐敗活動に邁進してきたとし、ノーベル平和賞候補に推薦した。イェロペイェフ氏は、「ロシアの有名大学の教授が署名に参加した」と明らかにした。

ノビチョク中毒で一時意識不明だったナワリヌイ氏は15日に意識が回復した。ナワリヌイ氏は現在治療を受けているドイツを離れ、近く帰国して反プーチン運動を続けると明らかにした。ロシア政府は24日、ナワリヌイ氏のモスクワのマンションを差し押さえ、銀行口座を凍結して圧力をかける考えを示した。

欧米の報道機関は2人ともノーベル平和賞を受ける可能性は低いと見ている。露骨な「米国第一」で国際社会の批判を受けているトランプ米大統領も今月9日、ノルウェーの政治家クリスティアン・ティーブリング・ジヤッデ氏の推薦で候補になった。BBCは、「候補になったからといって誰でも賞を受けるわけではない。ナチス指導者のヒットラーは1939年、ソ連の独裁者スターリンも45、48年に候補に推薦された」と指摘した。


金潤鍾 zozo@donga.com