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新型ICBM、平壌軍事パレードで公開か

新型ICBM、平壌軍事パレードで公開か

Posted October. 10, 2020 08:51,   

Updated October. 10, 2020 08:51

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韓国の情報当局が、平壌(ピョンヤン)の美林(ミリム)飛行場の軍事パレード準備現場で新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を確認したことが9日、分かった。北朝鮮が10日の朝鮮労働党創建75年に合わせた軍事パレードで、火星(ファソン)14、15とは異なる新たなICBMを公開することが有力視されている。北朝鮮は2018年2月の建軍節の軍事パレード以降、ICBMを軍事パレードに動員していない。

米国の偵察衛星などが美林飛行場で捉えた新型ICBMは、火星14、15より長さと直径が大きいという。火星15を搭載する18輪の移動式発射車両(TEL)か、さらに大きなTELも確認され、火星15よりも射程距離と弾頭の重量が向上した機種である可能性もあると、情報当局は見ている。固体燃料や多弾頭ICBMである可能性も提起されている。ある消息筋は、「偵察衛星や無人偵察機『グローバルホーク』、戦略偵察機など韓米の情報装備を総動員して、新型ICBMなど軍事パレード練習現場の兵器の動きを集中して監視してきた」と話した。

情報当局は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が軍事パレードの際、米政権の北朝鮮敵対政策の撤回などを強調する演説を行う可能性も排除していない。ある外交筋は、「米朝非核化対話が事実上、停止した状態で、米大統領選が約1ヵ月先に予定され、新型ICBMの公開に続き、金正恩氏が強気の発言に出る場合、韓半島の安保地形に少なからぬ変数になり得る」と見通した。

さらに、咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)付近では、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)をバージ船で運んでいることも捉えられたという。韓米情報当局は、既存の潜水艦や進水を控えた新型潜水艦に装着して発射する可能性に注目している。ただし、北朝鮮が党創建日に合わせてICBMやSLBMを発射する可能性は高くないと見ている。

大統領府は8日、徐薫(ソ・フン)国家安保室長を中心に国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議を開いて北朝鮮および韓半島情勢を点検し、9日にも北朝鮮の挑発の可能性があるか神経を尖らせ、緊張している。特に大統領府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が終戦宣言を繰り返し強調しているため、北朝鮮が挑発するかどうかによって、北朝鮮政策に対する世論の流れが変わる可能性があると見ている。


ユン・サンホ記者 パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com