「私はいつも遠くに飛ばしている。だが、この頃はもっと遠くに飛ばしたい気持ちがする」
16日から米国ネバダ州ラスベガスのシャドークリークGC(パー72)で開催される米男子ツアー(PGA)ザ・CJカップに出場する世界4位のロリー・マキロイ(北アイルランド)が大会前の記者会見で長打力を生かしてコースを征服したいという野望を露わにした。
マキロイは2018年にPGAツアーでドライバーの平均飛距離1位(319.7ヤード)になり、最高の飛ばし屋になった。だが、20キロも体重を増やして怪力のゴルファーに変身したブライソン・デシャンボー(米=110キロ)に最高の飛ばし屋の座を明け渡した。昨季の飛距離1位だったデシャンボーは、今季も平均344.4ヤードでトップを走っている。マキロイは11位(328.5ヤード)だ。
デシャンボーに刺激を受けたマキロイは、ザ・CJカップを控えて飛距離アップに集中した。最近マキロイがソーシャルメディア(SNS)に投稿したスイング分析写真を見ると、ボールスピードは時速186マイルで、飛距離(キャリー)は340ヤードだった。昨季の平均ボールスピードは時速178.24マイル(デシャンボーは184.73マイル)だった。
マキロイは、「この2週間、フィットネスで飛距離を向上させるためのトレーニングを行った。クラブのシャフトも、既存の75グラムから60グラムに変えて軽くなった。ボールをもっと遠くに飛ばすために、色々なテストをしたが、スイングの時、クラブと体がこれだけ速く動いたのは初めてだと思う」と話した。マキロイはキム・シウ、最近「目をつぶってのパット」で42ヵ月ぶりに優勝を果たしたセルヒオ・ガルシア(スペイン)と同じ組でプレーする。
デシャンボーが休養のために不参加した中、マキロイは今大会で念願の一つであるキャリアーグランドスラム達成に向けて前哨戦と位置づけている。4大メジャー戦のうち来月に延期されたマスターズだけで唯一優勝がないマキロイは、「ザ・CJカップからペースを上げてマスターズで良いプレーをしたい」と話した。
と腰の負傷で2ヵ月ほどを休んだ元世界1位のブルックス・ケプカ(米=11位)も今大会で復活を目指す。ケプカは、復帰戦の今大会だが、どのくらいの成績を挙げれば満足するのかという質問に「優勝だ」と答えた。
2018年の同大会で優勝し世界1位になったケプカだが、昨年大会では濡れたコンクリート道路で滑って膝をケガし、大会を途中棄権した。ケプカは、「これまで負傷のためクズのようなプレーをした。今は身体的に4ラウンドを消化するのに問題がないので、目標は優勝だ」と意欲を示した。ケプカは、任成宰(シム・ソンジェ)、前年覇者のジャスティン・トーマスと第1ラウンドを回る。
鄭允喆 trigger@donga.com