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4年前のような逆転なるか、トランプ氏が激戦州でバイデン氏を猛追撃

4年前のような逆転なるか、トランプ氏が激戦州でバイデン氏を猛追撃

Posted October. 20, 2020 08:28,   

Updated October. 20, 2020 08:28

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11月3日の米大統領選の激戦州とされる北東部ペンシルバニア州、南部フロリダ州で、トランプ大統領が民主党大統領選候補のバイデン氏を猛追撃している。特に、勝者を決める538人の選挙人のうち20人が割り当てられたペンシルバニア州は、バイデン氏の故郷であるうえ、これまで民主党の優勢地域とされたが、最近トランプ氏が勢いを増しているという評価を受けている。トランプ氏は4年前にもここで世論調査の劣勢を跳ね返して勝利した。

18日、政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」(RCP)によると、ペンシルバニア州でのトランプ氏の支持率の平均値は44.8%で、バイデン氏(49.2%)とわずか4.4ポイント差だ。6日前、両者の差は7.3ポイントだった。この数日間、大統領本人やペンス副大統領、大統領の次男のエリック氏夫妻が各地で選挙集会を行った結果とみられる。

RCPは、選挙人が29人割り当てられたフロリダ州でも、バイデン氏(48.2%)とトランプ氏(46.8%)の差はわずか1.4ポイントだと伝えた。以前の調査の3~4ポイント差よりも縮まった。政治専門紙「ザ・ヒル」は16日、フロリダ州ではバイデン氏とトランプ氏の支持率が48%で同率だと伝えた。ノースカロライナ州(2.7ポイント)、アリゾナ州(3.9ポイント)などその他の激戦州でも両者の支持率の差はすべて5ポイント内となり、接戦の様相を呈している。

全国の支持率でバイデン氏が依然として優勢だが、激戦州の票心が揺らぐ場合、大統領選の勝敗を予想することは難しい。多くの州が勝者総取り方式を採用している米大統領選体制では、両党の票田とされる州を除く激戦州数ヵ所の結果が、事実上、ホワイトハウスの主を決めることになるためだ。

英紙フィナンシャル・タイムズによると、優勢・激戦優勢地域を合わせて現在の支持率の基準で見ると、バイデン氏は279人、トランプ氏は125人の選挙人を確保すると分析される。しかし、トランプ氏がバイデン氏の激戦優勢州とされるペンシルバニア州やミシガン州(16人)で勝利した場合、バイデン氏にとっては大きな打撃だ。2016年の大統領選のように激戦州で「シャイトランプ」(世論調査に反映されなかった隠れたトランプ支持者)がどれだけ投票するかによって、大統領選の勝敗が左右されるとみられる。

ただし、激戦州の支持率上昇の勢いにもかかわらず、資金難や戦略不在などでトランプ氏の選挙陣営には危機感が漂っている。選挙陣営、ホワイトハウス、与党共和党が一致協力した組織的な選挙集会ではなく、大統領の個人技と単独プレーに依存している様相だ。米紙ニューヨーク・タイムズは18日、「選挙陣営関係者たちが、表向き『選挙に勝てる』と豪語するが、内部では静かに敗北の可能性を認めている」と伝えた。ケン・スペイン共和党選挙参謀も、「ノースカロライナ州、メイン州、ミシガン州などの浮動層に訴える方法を見出さなければならない」と懸念を示した。


ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 jarrett@donga.com · lightee@donga.com