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「キャッツ」40周年に来韓の主役3人、韓国公演に「ラッキー」連発

「キャッツ」40周年に来韓の主役3人、韓国公演に「ラッキー」連発

Posted October. 21, 2020 08:36,   

Updated October. 21, 2020 08:36

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「全世界の劇場が止まった今、韓国でミュージカル『キャッツ』が舞台をしっかりと守っていくことができて、本当にありがとうございました!」(ジョアンナ・ アンピル)

1981年、英国ロンドンのウエストエンドでミュージカル「キャッツ」が初めて公演されてから40年。これまで30カ国を回って開かれた「ジェリクル猫祭り」は、今では韓国だけで命脈を保っている。12月6日まで、ソウル松坡区(ソンパグ)のシャルロッテシアターで開かれる「キャッツ」40周年の来韓公演は、新型コロナウィルスが収まらない中で全世界で唯一舞台に上がるオリジナルプロダクションの作品だ。

20日、シャルロッテシアターで会った「キャッツ」の主役3人のブラッド・リトル(オールドデュトロノミー)、ジョアンナ・ アンピル(グリザベラ役)、ダン・パートリッジ(ラム・タム・タガー役)は、「パンデミックによる中断無しに40年間守ってきた歴史的、伝説的公演に参加することができて光栄だ」と口をそろえた。さらに、「誰も来ないと思っていたのに、徹底した防疫上の注意を守って勇気を出して会場を訪れていただく観客のおかげで可能だった」と感謝を伝えた。

3人がインタビュー中に最も多く口にした言葉は、「ラッキー(Lucky)」だった。「キャッツ」の公演が韓国で開かれるというニュースが米国、英国の他のミュージカル俳優たちに伝えられ、「あなたは幸運だ」という言葉を最も多く聞いた。パートリッジは、「私たちは元々やっていたことをしているだけだが、最近巨大な特権を享受していることに気づかされる。特に、社会的距離置きがステップ2.5まで引き上げられた時は大変心配したが、結局韓国はやり遂げた」と喜んだ。

「キャッツ」公演が引き続き行われることができたのは、芸術性を損なわない範囲で防疫上の注意を守った様々な妙案のおかげだ。特に俳優たちが客席を歩き回る作品の特性上、新たに考案した「メイクアップマスク」は大きな話題となった。ブラッド・リトルは、「マスクをつけたときの私の表情が観客に見えない点は残念だが、私はずっと笑顔を保っている。感染症による困難を芸術に昇華した点に本当に驚いた」と話した。

俳優たちにとって、「キャッツ」は「トライアスロン」と呼ばれるほど猫を模写した高難度の振り付け、歌、扮装で手強い挑戦と言える。代表ナンバーである「メモリ」をこなすアンピルは、「猫アレルギーがあるが、猫や動物のドキュメンタリーを見て絶えず研究している」とし、「短い時間の間に舞台に上がって、深い物語を伝える役なので、観客を速やかに魅了させようと努めている」話した。パートリッジは、「すべての動作と振り付けを猫のマインドに合わせてやろうと頑張っている。私たちの挑戦を楽しんで見守ってほしい」と話した。


キム・ギユン記者 pep@donga.com