「パンデミック(大流行)も、映画で交流する私たちの情熱を止めることはできません」(賈樟柯監督)
「いかなる形であれ、接続できると思います」(是枝裕和監督)
新型コロナウイルス感染症の影響により、規模を縮小して21日に開幕した釜山(プサン)国際映画祭に世界の映画の巨匠たちが応援メッセージを送った。
同日、釜山国際映画側が公開した映像で、2018年に「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した日本の是枝裕和監督は、「決してこのように断絶した状態で終わるはずがない」として、人類の新型コロナ克服の意志を明らかにした。「世界(2004年)」と「スチールライフ」の賈樟柯監督だけでなく、韓国内の巨匠たちも応援に力を添えた。
李滄東(イ・チャンドン)監督は、「映画関係者は互いに連携して、一緒に勇気を持たなければならない」と呼びかけ、朴贊郁(パク・チャヌク)監督は、「映画の歴史は、常に大きな挑戦と試練を乗り越えてきた歴史だ」と語った。奉俊昊(ポン・ジュノ)監督は、「今年も変わらず、観客の皆さんと出会った釜山国際映画祭が、さらに大切で誇りに感じられる一年だ」と伝えた。
30日まで開かれる今回の釜山国際映画祭は、サモ・ハンをはじめとする7人の香港の監督が、1950年代から現在までの香港を扱った映画「七人樂隊」を開幕作に、今年のカンヌ映画祭の公式選定作である「カンヌ2020」、今年のサンダンス映画祭の審査委員大賞と観客賞を受賞した「セリ」などが上映される。
新型コロナ防疫のために開会式と閉会式は行われず、68カ国の192本の韓国内外の招待映画を5つの上映館で上映される。例年は約300本だった応募規模と昨年37つだった上映スクリーンも減少した。すべての作品は一回だけ上映され、座席数は上映館全体の25%にとどめられる。
鄭盛澤 neone@donga.com