11月の訪日を推進している中国の王毅外相が、韓国も訪れて習近平国家主席の訪韓を議論する可能性があるという。
日本の共同通信は22日、王氏の来日に向けて調整に入ったとし、11月を軸に検討を本格化していると伝えた。王氏は今月中旬に日本を訪れ、韓国も訪問するとして政府と調整していたが、訪日が先送りになり、訪韓も延期になった。このため、来月の訪日の際、韓国も訪れるという観測が流れている。外交部当局者は、「(王氏の訪韓は)まだ確定しておらず、訪日と訪韓が必ずしも関連するわけではない」としながらも、「韓中の高位級交流について意思疎通している」と話した。
外交筋は、「政府は、習氏の今年の訪韓が実現する可能性を開いている」と伝えた。このため、王氏の訪韓が確定すれば、習氏の訪韓について議論されるものと予想される。政府は8月、徐薫(ソ・フン)大統領府国家安保室長が、釜山(プサン)を訪れた中国の外交担当トップの楊潔チ共産党政治局員と会った後、「中国は『韓国が習主席が優先的に訪問する国』ということを確認した」と明らかにした。
一方、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は来月中旬頃、米国を訪れ、ポンペオ米国務長官と会談する可能性が高いという。康氏は21日と22日の2度、ポンペオ氏と電話会談した後、ポンペオ氏の招待で米国を訪れることを明らかにした。ポンペオ氏が今月25~30日にインドやインドネシアを歴訪する日程を考慮すると、訪米は来月3日の米大統領選の後になる可能性が高い。
ポンペオ氏も今月初めに日本を訪問し、韓国も訪れようとしたが、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、急きょ訪韓を取り消した。今月予定されていた韓米、韓中外相会談が来月に行われる可能性が高まり、米大統領選の結果によって米中が韓国に送るメッセージにも注目が集まっている。
韓基渽 record@donga.com