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同盟重視の核専門家に外交・安保チームを入れ替え、バイデン陣営との二人三脚を

同盟重視の核専門家に外交・安保チームを入れ替え、バイデン陣営との二人三脚を

Posted November. 11, 2020 09:07,   

Updated November. 11, 2020 09:07

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康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は一昨日、米ワシントンでマイク・ポンペイオ国務長官に会談し両国の懸案について話し合った。今会談では、世界貿易機関(WTO)事務総長の選出など、両国の懸案について意見を交わしたという。バイデン氏陣営の外交ラインの中心人物との面会が実現するかどうかが不透明だ。あいにくなことに、米大統領選挙の結果が発表された直後に外交長官が米国を訪れたことで、交替される政権と会談する格好となった。

康長官の訪米は、先月、韓国訪問を白紙化させたポンペイオ長官の招待に応じた日程とはいえ、時期の敏感さを考慮せず、事前準備も粗末な下手な外交だという指摘は避けられない。通常の外交安保チームだったら、大統領選挙の数ヶ月前から民主、共和党双方の外交ラインと接触し、どちらが大統領選挙で勝利しても緊密にチャンネルを稼動できるようにすべきだった。

バイデン政権は、従来のトランプ政府の外交安保基調について大々的なメス入れを予告している。このような激変の時期に、韓米外交安保ラインの公式・非公式チャンネルはなかなか見えない。康長官と外交部の第1、第2次官などは先月、外交部の国政監査で、バイデン陣営の外交ラインの中心人物と会ったことがないと話した。国家安保室の第1、第2次長も同じだ。最低限の韓米間のコミュニケーションチャンネルさえ築いていいない韓国外交能力の素顔を端的に示している。

このような現実は、韓国外交安保チームの陣容構成から始まったと言える。文在寅(ムン・ジェイン)政府発足後、政権の口に合わないという理由で、オバマ政権時代に非核化交渉を率いた北朝鮮の核ラインは、外交安保チームから排除された。その空白を南北関係と通商専門家出身が埋めた。4ヶ月前に退いた鄭義溶(チョン・ウィヨン)前国家安全保障室長は通商専門家であり、後任の徐薰(ソ・フン)室長も韓米関係について深く扱った経験がない。米国、中国などの主要国との二者関係を担当している崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外交部第1次官は、生涯教授ばかりやってきた人だ。外交安保チームが、韓米同盟を柱とした戦略ではなく、既存の南北関係中心の安易なアプローチを続ければ、今後吹き荒れる外交の嵐をどのように乗り越えていくか懸念される。

トランプからバイデンへの交替は、単なる政権交代を超えて、国際秩序の大転換を予告する。私たちもひたすら南北関係にのみ焦点を当てて、密室コード人事で構成した外交ラインを全面的に入れ替えて、バイデン政権と呼吸を合わせる本格的な北米・北朝鮮の核外交ラインを復元する必要がある。果敢な人事刷新がなければ、新しい韓米関係の設定は難しくなりかねない。