釈迦牟尼仏の誕生を祝う韓国仏教の伝統行事・燃灯会が、人類無形文化遺産の代表リストに登録されるとみられる。
17日、文化財庁によると、ユネスコ無形遺産保護条約政府間委員会(無形遺産委員会)傘下の評価機構は、韓国政府が代表リスト登録を申請した燃灯会を審査して、「登録勧告」判定を下した。評価機構は、「大韓民国の燃灯会登録申請書は、特定無形遺産の代表リスト登録が無形遺産全体の重要性に対する認識をどのように向上できるかを示すほど、よく準備されている」と評価した。
燃灯会の人類無形文化遺産登録は、来月14日から19日にかけてフランス・パリのユネスコ本部で開かれる第15回無形遺産保護政府間委員会で最終決定される。評価機構は、審査結果を登録、情報補完、登録不可に区分して無形遺産委員会に勧告するが、登録勧告判定が覆ることはほとんどないという。今回評価機構は、世界各国の代表リスト登録申請42件を審査して、登録25件、情報補完16件、登録不可1件を勧告した。
燃灯会が人類の無形文化遺産に登録されれば、韓国では21番目となる。韓国の人類無形文化遺産は、宗廟祭礼と宗廟祭礼楽、パンソリ、江陵(カンルン)端午祭、カンガンスルレ、男寺党、靈山齋、済州(チェジュ)チルモリダン、靈登グッ、處容舞、歌曲、大木匠、鷹狩り、テッキョン、綱渡り、韓山(ハンサン)リネン織り、アリラン、キムチ漬け文化、農楽、綱引き、済州海女文化、シルム(韓国の相撲)などだ。
燃灯会は、4月初八日(旧暦4月8日)に仏の誕生を祝うために行われている。三国史記に新羅景文(キョンムン)王6年(866年)と眞聖(チンソン)女王4年(890年)に「皇龍寺(ファンリョンサ)に行って燃灯を見た」という記録があるほど伝統が長い。
真理の光で世の中を照らし、差別なく豊かな世界を作るという意味が込められている燃灯会は、宗教行事で始まったが、大衆的な春祭りとして発展してきた。2012年に国の指定文化財第122号に指定され、その後、燃灯会保存委員会が伝統燈製作講習会と国際学術大会などを開いている。釈迦誕生日に全国各地の寺院や主要都市の通りや広場には、竹や韓紙で作られた燃灯が掛けられ、ゾウ、石塔など、仏教に関連する様々な提灯行列が街を練り歩く。
一方、北朝鮮の「朝鮮装い風習(韓服)」は、登録不可勧告を受けた。北朝鮮の人類無形文化遺産はアリラン、キムチ作り、シルムの3件である。
パク・ソンヒ記者 teller@donga.com