三省(サムソン)出版博物館(キム・ジョンギュ館長)が、開館30周年を記念する特別展「本で歩んできた道」を開いている。三省出版博物館は1990年、ソウル永登浦区堂山洞(ヨンドゥンポグ・タンサンドン)で開館し、2003年、鍾路区旧基洞(チョンノグ・クギドン)に移転した。
今回の特別展では、過去30年間開催した26回の展示のうち、重要資料を厳選して披露する。「教科書特別企画展」、「韓国新文学特別企画展」、「韓国女性文化資料特別企画展」、「著者署名本展」、「50〜70年代の韓国出版物特別展」、「韓国本の表紙画と挿絵」、「雑誌を読む」、「近現代女性作家特別展」、「禁書特別展」などのハイライトを見ることができる。展示資料のうち、李人稙(イ・インジク)の「銀世界」(1908年)、兪吉濬(ユ・ギルジュン)の『西遊見聞』(1895年)などの希少資料が少なくない。
また博物館は、今年生誕100周年を迎えた鶴村・李範宣(イ・ボムソン)作家(1920〜1981)の「鶴村書室」も開館・運営している。小説『誤発弾』で有名な作家の図書、日記帳、創作ノート、未整理原稿、書簡綴り、眼鏡、印章などを見ることができる。李作家の10周忌当時、遺族が寄贈したものだ。
三省出版博物館は、韓国唯一の出版博物館で、印刷文化、ポスター類、作家の遺品、直筆原稿、出版関連文化資料約10万点を所蔵している。特別展は29日まで。
金民 kimmin@donga.com