韓国のJYPエンターテインメントと日本のソニーミュージックが手を組んだ9人組ガールズグループ「NiziU(ニジュー)」が、デビューと同時に日本で突風を巻き起こしている。メンバーは日本人だが、選抜・育成過程はKポップ方式で行ったグループであるため、「韓流の現地化が進んでいる」という評価が出ている。
2日に発売されたニジューのデビューシングル「ステップ・アンド・ア・ステップ」は、発売初週に30万枚以上が販売され、8日に発表される日本の有名音楽チャート「オリコン」の週間シングルチャートで1位になる見通しだ。「ニジュー」のアルバム販売枚数は、日本の大衆音楽史上、ガールズグループのデビュー曲としては史上2位の記録だ。
ニジューの人気は、オフラインでも感知されている。先週、東京の代表観光地「東京スカイツリー」は、ニジューのデビューを祝う意味で、3日間、グループのシンボル色である虹色でイルミネーションを行った。東京の代表的繁華街である新宿駅の中は、ニジューのポスターで覆われた。平均視聴率が40%台を記録する日本の代表的年末放送、NHK「紅白歌合戦」は、異例なことにデビューしたばかりのニジューを出演させることにした。田中均元外務省外務審議官は最近、韓日関係関連のコラムで、ニジューを韓日関係改善の象徴として描写した。
ニジューは、JYPエンターテインメントが日本現地で行ったオーディションで9人の日本人を選抜し、「韓国式」のトレーニング過程を経て誕生した。「ハードウェア」はJポップだが、「ソフトウェア」はKポップだ。歌手の直接進出(第1次韓流)、外国人メンバーの迎え入れ(第2次)に続く韓流現地化(第3次)事例と評価されている。アイドル歌手の進出に止まるのではなく、刀群舞(切れ味の抜群の、切れの良いダンス)、完成型アイドルに代表される韓国Kポップ育成システムそのものが、日本に上陸したという評価も出ている。
これを受け、「Kポップベンチマーキング」も現れている。日本の男性新人アイドルグループ「スノーマン」は最近、韓国人作曲家の曲で活動し、刀群舞などのKポップスタイルを前面に打ち出した。男性アイドルグループの芸能事務所「ジャニーズ」は、韓国芸能事務所のようにプロモーションビデオにパフォーマンス映像までをユーチューブに相次いで公開している。オリコンの名畑俊哉副社長は東亜(トンア)日報に対し、「最近のKポップは、単にKポップだけに止まらない。メンバーの国籍も多様で、米ポップ市場の音楽を積極的に受け入れるなど、すでにグローバル化しており、(日本だけでなく)世界市場からも脚光を浴びている」と評価した。
東京=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com